「久米島デジタルヘルスプロジェクト」のプレス会見を行いました

琉球大学医学部、久米島町、製薬会社および情報・通信医療機器関連企業による「久米島デジタルヘルスプロジェクト」会見が2017年7月31日に本学で開かれた。
本プロジェクトの実施地となる久米島では、糖尿病や肥満症が深刻な健康課題となっている。「久米島デジタルヘルスプロジェクト」は、これらの問題を最新の医学解析技術により、久米島町民の遺伝子情報や生活環境、行動などを調査・分析し、生活習慣病予防や改善を目指す社会実証試験である。

本プロジェクトは2019年までとし、個人内、集団内の経時的で大規模なデジタル・バイオデータ(ビックデータ)の解析により、超早期の病態予測マーカーの発見や新たなデジタルデバイスの開発につなげ、久米島に新たな健康ブランドを樹立し、人口増加や経済振興に結び付けることを目標としている。

会見に出席した内分泌代謝・血液・膠原病内科学の益崎教授は、「学童期から健康で楽しく住める久米島として、地域の活性化にもつながる。」と期待し、「沖縄の健康長寿を取り戻すことが琉球大学の使命。今までに無かった画期的な成果を出したい。」と意気込みを述べた。今後は、国内外にシステムのノウハウを発信することなどを検討している。

挨拶を行う石田学部長

 

益崎裕章教授

 

宮里実准教授

 

 

会見の様子