「アフリカの子ども達に笑顔を!」-アフリカ・エチオピア連邦共和国で第6次口唇口蓋裂無償医療援助活動に参加しました-

2017年2月6日(月)から14日(火)までに琉球大学医学部附属病院医師らが、アフリカ・エチオピア連邦共和国(エチオピア国)のブタジラ市グラルベット病院を訪れ、口唇口蓋裂患者に無償援助手術を行いました。

今回の活動には、顎顔面口腔機能再建学講座の西原一秀准教授と坂元結歯科医師、麻酔科の西啓亨助教らが参加しました。琉球大学では、2015年から日本口唇口蓋裂協会の要請を受けてこれまでに計3回、延べ8名の医師の派遣を行ってきました。

エチオピア国は国連開発計画による多次元貧困指数で発展途上国として報告されており、近年は目覚ましい発展を遂げていますが、未だ地方農村では水道、電気が通じていない家が多く見られます。日本では口唇口蓋裂患者は生後3か月頃に口唇形成手術が行われます。しかし、エチオピア国では、インフラが整備されてない経済的貧困な地方では成人した高年齢の未手術患者が手術を希望して毎回受診されます。また、地方病院であるグラルベット病院では、麻酔器材等は未だに古い器械が使用され、手術中は何回も停電を繰り返して手術が中断するなど病院内の医療環境、整備は不充分な状況です。

今回の医師団団長を務めた本学西原一秀准教授は「エチオピア国の活動は、琉球大学医学部ならびに口唇口蓋裂協会の関係各位のご協力とご支援で行われており、とても感謝しています。今後もこの活動を継続し、医療・教育分野でエチオピア国の医療技術向上・発展に寄与できれば幸いです。また、一人でも多くの患者の手術を行い、患者さんと家族の笑顔を取り戻したいです。」と述べています。