感染免疫制御学(協力)
感染免疫制御学(協力)ご紹介
概要
感染免疫制御学講座は、英語名を「Laboratory of Vaccinology and Vaccine Immunology (LVVI)」と言い、ワクチン学を基本とした遺伝子組換えワクチンおよびアジュバント開発、そして、これらに関連した免疫学的研究(作用機序解明等)を手がける研究室です。琉球大学大学院医学研究科の一講座(協力講座)ですが、研究室自体は千原キャンパスにある熱帯生物圏研究センター(熱生研)(http://www.tbc.u-ryukyu.ac.jp/ja/:文部科学省認定の全国共同利用・共同研究拠点)附属の一施設である分子生命科学研究施設(分生研)内に設置されています。分生研の前身は、全国の国立大学に設置された遺伝子実験施設ですので、もともと遺伝子研究のための施設として遺伝子組換え実験を推進する機器や設備が整っています。そこに感染症の研究者が加わり、さらに、旧熱生研と分生研とが統合して新しい熱生研となりました。この新しい熱生研には、熱帯生物資源の研究者も配属されていることから、LVVIでは遺伝子組換えタンパク質性のワクチン研究開発と同時に、現代のワクチン開発には欠かせないアジュバント開発のための生物資源探索も進めています。
我々LVVIは、「ワクチンとアジュバント」のラボです。
大学院での研究指導内容
◆博士課程前期
技術面では遺伝子組換え技術、タンパク質の各種解析方法、低分子化合物の取り扱い方法、動物実験や感染実験(医学部との連携含む)、免疫学的実験等、卒業生が生命科学関連の研究職に就いた際、必要とされる技術習得を教育目標としています。また、必要に応じて原著論文の書き方や学会発表の指導もします。さらに、生命科学分野では英語力が情報収集やコミュニケーションに必須であるため、読み書きおよびプレゼンテーション方法も指導します。大学院生の研究テーマは、感染症ワクチン、アジュバントの何れかとなります。
◆博士課程後期
技術面での教育目標は、博士課程前期のものとほぼ同様ですが、博士課程後期の大学院生には、特に研究現場での指導者になるために必要な訓練を施します。各種実験技術の習得や科学的思考方法の訓練はもちろんのことですが、その他に研究者としてのリーダーシップの発揮方法や研究者コミュニティーおよび研究開発分野における地域とのかかわり方、さらに、研究費の獲得方法など、幅広く実践の中から学んでもらいます。また、LVVIは研究開発の性格上、ワクチンメーカーや製薬関連の民間企業、公的研究機関とのつながりが必須であることから、これらの環境の中で自然に総合的な研究力を培ってもらいます。大学院生の研究テーマは、感染症ワクチン、アジュバントの何れかまたは両方となります。