沖縄の児童に蔓延するアタマジラミへの臨床試験について

アタマジラミ症の治療には、スミスリン製剤を薬局で購入し、自宅での処置が行われてました。しかし、1994年にスミスリンが効かない抵抗性アタマジラミがヨーロッパで出現し、沖縄県では、他県に先立ち2000年ごろからスミスリン剤を丹念に使用しても駆虫できない例が多発し蔓延しています。

国立感染症研究所の調査では、2010年の時点で、全国的に7−8%のアタマジラミにスミスリン抵抗性が確認されましたが、沖縄県ではその耐性化率が96%と突出して高いことが判明しています。現在のところ、日本ではスミスリン耐性アタマジラミに有効な薬剤は認可されていません。スミスリンが全く効かない沖縄県では、駆虫がうまくいかず、梳き櫛で丹念に虫体や卵を除去するしか治療法はなく、罹患した子供のみならず、家族への負担は非常に大きい現状です。

この状況を打破するべく、耐性化アタマジラミにも有効な新規薬剤について、琉球大学医学部皮膚科では講師の山口さやか医師が中心となり、アース製薬の共同研究で、現在臨床試験を行っています。

<臨床試験への参加のお問い合わせ>
    琉球大学附属病院皮膚科
    TEL:098-895-1153(月~金曜日 午前9時~午後5時)