新任教授のご紹介~大学院医学研究科眼科学講座 古泉英貴教授~

皆様、初めまして。2017年10月1日付で伝統ある琉球大学大学院医学研究科・医学専攻眼科学講座教授に着任致しました古泉英貴(こいずみひでき)と申します。この度は素晴らしい御縁を頂き、大変光栄であると同時に、重責に身の引き締まる思いです。

眼は10円玉とほぼ同じ、わずか約24ミリの大きさの臓器ですが、人間は外界の情報の80%以上を眼から得ています。「眼は小宇宙」という言葉がありますが、細隙灯顕微鏡で見える角膜や水晶体切片の透き通る美しさ、硝子体手術の際のオーロラのようなまばゆい反射、以前は触れることさえ許されなかった聖域である網膜・・・・・まさに神秘的という以外の言葉が見つかりません。私は眼科医になって良かったと心から思いますし、次に生まれ変わっても眼科医になりたいと思っています。是非とも多くの皆様に、この素晴らしい世界を共有して頂きたいと思います。

私の自己紹介をさせて頂きます。私は生まれも育ちも京都、1998年に京都府立医科大学を卒業した生粋の京男です。その後の大学病院と関連病院での研修の過程で、眼底造影検査を初めとした網脈絡膜循環に強い興味を抱き、以降、網膜硝子体疾患の臨床と研究をライフワークとすることを決意しました。2006年から2年間、米国ニューヨーク、マンハッタンの中心にあるManhattan Eye, Ear and Throat Hospitalにおいて、Dr. Lawrence A. Yannuzziを初めとした世界的大家の薫陶を受け、診療と研究の哲学を深く学んで参りました。2012年からは前職の東京女子医科大学において臨床、教育、研究に約5年間邁進し、この度沖縄の地にやって参りました。私は現在44歳、現職では国内最年少の眼科教授となります。若輩者でまだまだ未熟ではありますが、若さに乗じて何事にも恐れず、皆様の幸せのためにチャレンジし続けたいと思います。

今後の抱負ですが、沖縄の地域医療発展のために全力投球するとともに、これからの未来医療を支える医学生、若手医師の教育には特に力を入れていきたく思います。そして琉球大学が国内外に大きなプレゼンスを示す立場となれるよう、全力で取り組む所存です。どうぞ皆様、何卒宜しくお願い申し上げます。