Resuscitation Science Symposium 2017(蘇生科学シンポジウム)でBest Abstract AwardとPaul Dudley White Scholar Awardの2冠受賞!

全世界から循環器学・蘇生学のトップ研究者が集まり、最新の研究を発表するAHA(American Heart Assoiciation, アメリカ心臓協会)の年次総会が米国カリフォルニア州アナハイムで2017年11月11日から15日まで開催されました。

その中のReSS(Resuscitation Science Symposium 2017, 蘇生科学シンポジウム)において、本学大学院医学研究科救急医学講座の福田龍将非常勤講師の研究発表がBest Abstract AwardとPaul Dudley White Scholar Awardの2冠に輝き、学会中のAHA DailyNews 11月12日版の1面トップを飾る快挙を成し遂げました。

Best Abstract Awardとは、ReSSの演題中のトップスコアの研究に対して贈られる賞で、本年度は4名が選定されましたが、中でも福田先生の発表が表紙を飾り、学会場でも有名人となっていました。

Paul Dudley White Scholar Awardは、各国のhighest ranked abstractに贈られる賞で、有名大学や名だたる日本の循環器の研究機関を差し置き、University of The Ryukyus in Okinawaという所属が全世界に知れ渡りました。

研究題名は「Traumatic OHCA outcomes better when ALS provided by physician」というもので、日本の総務省消防庁データを用いて、外傷による院外心肺停止患者は現場出動の医師による2次救命処置を受けた方が救急隊による2次救命処置よりも予後を改善するという内容で、世界初の報告であり、論文が出来上がると今後蘇生法ガイドラインに取り入れられる可能性が高い内容で、日本人へも琉球大学の救急・蘇生学研究のレベルの高さを示すものとなりました。