JICA沖縄との連携覚書に基づく保健医療分野課題別研修における協力合意について

国立大学法人琉球大学と独立行政法人国際協力機構(JICA)沖縄国際センターは、平成30年5月10日沖縄国際センターにおいて「連携覚書に基づく保健医療分野課題別研修における協力合意書署名式」を行いました。

琉球大学と独立行政法人国際協力機構は、平成29年2月に低中所得国への連携協力事業の質の向上及び国際貢献並びに学術研究及び教育の発展に寄与することを目的として、両機関の連携協力に関する覚書を締結しています。今回は連携覚書に基づき、JICA沖縄が平成30年度に実施する保健医療分野課題別研修において、琉球大学が協力機関として参画するための合意書を取り交わしました。署名式には、5月に開講する「公衆衛生活動による母子保健強化コース(スペイン語)」を受講する中南米6カ国10名の研修員も参加しました。

保健学科では過去6年にわたって「根拠に基づいた公衆衛生計画立案」の研修をおこなってきており、50人以上の研修生を送り出してきました。また、今までに本学保健学研究科の学生5名が修了証を授与されました。今年度からは実施研修コースは大幅に拡大し、母子保健強化5コース、感染症対策2コースを加えて計8コースが開講され、本学医学部保健学科教員が研修運営支援を行います。さらに講義提供は医学部のみならず教育学部、人文社会学部、島嶼地域科学研究所も行う予定で全学的取り組みとなっています。また研修には琉球大学のみならず、県内の大学院生・大学生が学べる体制構築や、小中学生との交流の場を設定します。

署名式では、JICA沖縄河崎充良所長より、保健医療分野で培われた琉球大学の技能や知見を成果につなげたいとの挨拶がありました。続いて、大城肇琉球大学長から、研修に参画することにより、国際協力の推進のみならず、本学の教育研究の国際化にもつながるものであり、大きな成果が期待されるとの挨拶がありました。

国際協力機構とのこのような連携を通して、今後、保健医療だけでなく多くの分野における国際開発人材育成の推進が期待されます。

 

 

JICA沖縄国際センター河崎所長と大城学長

研修員との記念撮影