【保健学科】「フィリピンにおける公衆衛生早期体験プログラム」を実施し5名の学生を派遣しました

保健学科では公衆衛生の基礎を学ぶ早期体験プログラムとして、東南アジアの公衆衛生のリーデイング大学であるフィリピン大学公衆衛生学部を受け入れ機関として、5人の学生とヘルナンデス特命助教を9月2日から2週間フィリピンに派遣しました。

帰国後10月19日に報告会があり、参加しなかった学生から多くの質問がよせられました。あいにくマニラ市内の洪水等があり、学生交流やスラム訪問がキャンセルされましたが、学ぶこと多々あったようです。以下派遣学生の感想文です。

***********************************

私たち看護学生5人のメンバーは実際の低中所得国の公衆衛生を学ぶため、9月2日から2週間フィリピンへ派遣して頂きました。現在、フィリピンでは政府運営の病院や保健センターで基本的な医療が無料で提供されています。それを政府がどのように運営しているのか興味を抱き渡航しました。1週目は公衆衛生大学の講師陣から医療福祉システムについての講義を受け、その後のディスカッションを通して現地の人々が抱える医療問題を現場の声として聞くことができました。また現地視察はフィリピン保健省に始まりバランガイ(沖縄でいう字に近い単位)という小さな行政区分の保健センターまで段階的に体験しました。そのため日本とのシステム比較がしやすかったです。個人的に最も印象的だったのは政府運営の病院と任意保険で受診する私立病院との間で医療の質に大きな差が生じていることです。やはりどの国でも公正な分配は難しい課題であるのだと実感しました。さらに都市部における「公正なヘルスケアシステム」をテーマにしたIACSCという国際会議にも出席し、世界各国の研究者やリーダー達が知識を共有する場を学生ながら体験させて頂きました。

まだ帰国したばかりですが、マニラの活気ある街並みがすでに恋しくなっています。また研修中も親切で笑顔の素敵な医療スタッフさん達のお陰で非常に実りあるものとなりました。特に親身にサポートしてくださったファシリテーターのPM先生には感謝です。研修中は英語による報告書作成やプレゼンが当たり前のものとなり自信がつきました。これからもさらに学びの姿勢を深めていきたいと思います。ありがとうございました。

保健学科 2年 竹尾

****************************************

 

 

写真1 フィリピンでの楽しいひととき

 

 

 

写真2 マニラで開かれた公衆衛生の国際会議に参加