Resuscitation Science Symposium 2017(蘇生科学シンポジウム)でBest Abstract AwardとPaul Dudley White Scholar Awardの2冠受賞!

全世界から循環器学・蘇生学のトップ研究者が集まり、最新の研究を発表するAHA(American Heart Assoiciation, アメリカ心臓協会)の年次総会が米国カリフォルニア州アナハイムで2017年11月11日から15日まで開催されました。

その中のReSS(Resuscitation Science Symposium 2017, 蘇生科学シンポジウム)において、本学大学院医学研究科救急医学講座の福田龍将非常勤講師の研究発表がBest Abstract AwardとPaul Dudley White Scholar Awardの2冠に輝き、学会中のAHA DailyNews 11月12日版の1面トップを飾る快挙を成し遂げました。

Best Abstract Awardとは、ReSSの演題中のトップスコアの研究に対して贈られる賞で、本年度は4名が選定されましたが、中でも福田先生の発表が表紙を飾り、学会場でも有名人となっていました。

Paul Dudley White Scholar Awardは、各国のhighest ranked abstractに贈られる賞で、有名大学や名だたる日本の循環器の研究機関を差し置き、University of The Ryukyus in Okinawaという所属が全世界に知れ渡りました。

研究題名は「Traumatic OHCA outcomes better when ALS provided by physician」というもので、日本の総務省消防庁データを用いて、外傷による院外心肺停止患者は現場出動の医師による2次救命処置を受けた方が救急隊による2次救命処置よりも予後を改善するという内容で、世界初の報告であり、論文が出来上がると今後蘇生法ガイドラインに取り入れられる可能性が高い内容で、日本人へも琉球大学の救急・蘇生学研究のレベルの高さを示すものとなりました。

 

医学研究科教授がラオス国名誉領事に就任

この度、本学医学研究科の新崎 章教授(顎顔面口腔機能再建学講座)がラオス国(ラオス人民民主共和国)の名誉領事に就任されました。沖縄での同国名誉領事就任は、先の岩政輝男前学長に続いて二人目の就任となりました。

本学とラオス国との交流は、1990年代初めから始まった医療協力プロジェクト(JICA)を皮切りに、その後の病院改善プロジェクト、口唇口蓋裂患者に対する医療支援(無料巡回手術)、今年8月に終了した学校・地域歯科保健プロジェクト(ちゃーがんじゅうプロジェクト)など、切れ目なく続けられてきました。最近では、これまでの保健医療協力に加えて人文社会科学(法文学部)や初等・中等教育(教育学部)の分野にも連携が広がり、国立ラオス大学との大学間交流協定の締結(2005年)、本年3月にはビエンチャン市に本学のサテライト事務所が設置されるに至っております。

これらの協力・交流活動において、新崎教授は直接・間接的に多大の貢献を果たし、その実績がラオス国側に高く評価されたものです。本年10月15日、新崎教授の名誉領事就任を記念するレセプション(沖縄ラオス友好協会・琉球大学歯科口腔外科同門会主催)が駐日ラオス大使を含む多数の関係者の出席をいただき、那覇市で開催されました。新崎教授は、「これまでの経験と人脈を生かし、幅広い分野で琉球大学とラオス国との交流が発展するよう役目を果たして行きたい」との抱負を述べられました。

本学は現在、6名のラオス国からの留学生を受け入れており、今後益々の交流・発展が期待されるところです。

第58回日本脈管学会総会 基礎研究部門で最優秀賞受賞!

日本脈管学会は脈管(大動脈、末梢動脈、静脈、リンパ管など)に関する、臨床系(心臓・血管外科、循環器内科、放射線科、形成外科、脳神経外科、臨床検査など)や基礎系(病理学、生理学など)での研究を行っている多くの研究者が、それぞれの領域を超えた横断的な議論を行う場として設立された伝統ある学術集会です。設立58年目の第58回総会は名古屋大学大学院医学系研究科血管外科学分野(古森公浩教授)主催にて平成29年10月19日から3日間にわたり開催されました。採択演題総数は500題を超え、その研究テーマも多方面にわたりそれぞれ活発な討論が繰り広げられました。

毎年総会ではJapanese College of Angiology Award (JCAA) が設けられており、独創的で将来性のある優秀な研究に対して、臨床系、基礎系からそれぞれ最優秀演題、優秀演題、計4演題が、公開審査のもとに選考されます。

今回、胸部心臓血管外科学講座(第二外科)の喜瀬勇也先生が基礎研究部門で最優秀賞を受賞しました。喜瀬先生らは、「胸腹部大動脈瘤手術時の術後脊髄虚血」という実臨床での最大の術後合併症となっている問題に基礎的・実験的な手法を用いて挑んでおり、その成果の一部を報告しました。胸腹部大動脈瘤手術時の動物モデルを作成し、脊髄灌流圧と脊髄血流量との相関を明らかにし、脊髄循環の生理的環境を保持するための至適体血圧を数値化することに成功しました。この内容を分かり易く、且つ研究内容を漏れなく報告し、活発な討議と、厳正なる審査の結果、基礎研究部門で最優秀賞を受賞しました。

審査員には心臓血管外科領域だけでなく、他方面の領域の第一人者も含まれており、これらの評価者からも研究内容について高く評価されたことは特筆すべき結果であります。それと同時に、多忙な日常診療の合間をぬって、臨床からの問題点を解決すべく基礎研究を行い、解決策を模索・探求する姿が大きく評価されたものと感じています。多くの事象が大都会中心となるなかで、地方大学である琉球大学から有意義で優れた研究が評価されたことは多くの同輩の励みになるものと考えています。

琉球大学医学部附属病院麻酔科の臨床研究結果が米国麻酔学会でプレスリリースされました

去る、10月21日から25日まで開催された米国麻酔学会(ボストン)において、琉球大学医学部附属病院で行った臨床研究の結果がプレスリリースとして公開されました。

この臨床研究は、附属病院手術室にて行われたアセトアミノフェンに関する二重盲検無作為対照試験です。全身麻酔下で婦人科手術を受ける症例(37症例)を、無作為にアセトアミノフェン術中投与群と生理食塩水投与群(対照群)の2群に分け、術後のシバリング発生頻度、シバリング強度そして周術期体温などを比較検討しました。

その結果、対照群では73.7%の症例で術後シバリングを認めましたが、アセトアミノフェン群では22.2%と有意に(p=0.0017)その頻度は減少しました。この試験は薬剤部の全面的なご協力を頂き、手術前日にアセトアミノフェンあるいは生理食塩水を充填した注射器が準備されるというように、麻酔科医も担当看護師もブラインドというバイアスがない臨床試験でした。この結果は、37例という少ない症例で明らかな統計学的有意差を示したことから、当初の予定より少ない症例数で試験を終了しました。

この演題内容が注目されていたためか、附属病院麻酔科医員の金城健大先生の発表時にも多くの方々から質問され、またその機序についての議論も熱く、30分間の持ち時間があっという間に過ぎていきました。

今後も、このような臨床研究をきちんと計画し、琉球大学から世界に多くの情報を発信できるようにしていきたいと思います。

皮膚科学講座の研究論文が The Journal of Infectious Diseases誌に 掲載されました。

沖縄県ではカポジ肉腫という血管腫瘍が好発します。世界的には幾つかの好発地域、民族が知られていますが、日本国内での発症は非常に稀です。カポジ肉腫は主に高齢者の手足の皮膚に腫瘤が多発する病気で、命を脅かすことはほとんどありませんが、病変が増大すると痛みや歩行障害を来たすことから問題になります。この病気の発症にはヒトヘルペスウイルス8型の感染が関係します。

過去の県内症例の集積から、カポジ肉腫は沖縄の中でも特に宮古諸島出身者に好発することが判明しました。そこで、琉球大学皮膚科学講座では沖縄および宮古諸島にカポジ肉腫が多発する理由を、ヒトヘルペスウイルス8型の感染率、同ウイルス遺伝子、宮古諸島の人々の民族学的特徴の3つの側面から検討しました。その結果、宮古諸島におけるヒトヘルペスウイルス8型の感染率は15.4%と日本の一般集団における感染率の約11倍も高いこと、また沖縄および宮古諸島に分布するヒトヘルペスウイルス8型は世界的にみても独特な進化を遂げており、日本本土由来ウイルスにはみられないウイルス変異を有することが確認されました。今回の研究では、カポジ肉腫発症に関与する遺伝的な特徴までは解明できませんでしたが、これは今後の課題として研究が続けられます。

皮膚科学講座では、上記に述べたカポジ肉腫が沖縄県民に多発する理由についての研究を続けるとともに、県内におけるヒトヘルペスウイルス8型の感染経路の特定、感染予防の必要性の検討など、カポジ肉腫についての研究を更に深め、県民の健康維持に貢献したいと考えています。

平成30年度琉球大学大学院医学研究科(修士課程・博士課程)第2次募集のお知らせ

平成30年度琉球大学大学院医学研究科(修士課程・博士課程)
第2次募集のお知らせ


平成30年度琉球大学大学院医学研究科(修士課程・博士課程)において、平成30年2月17日(土)に第2次募集選抜試験を行います。
詳細につきましては、募集要項をご覧ください。
・修士課程 http://www.u-ryukyu.ac.jp/admission/graduate/medicine_master.html
・博士課程 http://www.u-ryukyu.ac.jp/admission/graduate/medicine_doctor.html
応募につきましては募集要項を下記の請求先よりお取り寄せのうえ、出願手続きを行ってください。
なお、応募の際には必ず指導予定教員とご相談の上、ご応募ください。

1.募集人員
  修士課程 13名
  博士課程 19名
  2.日 程
  出願期間:平成30年1月18日(木)~平成30年1月25日(木)
  選抜試験日:平成30年2月17日(土)
  合格発表日:平成30年3月16日(金)
 
  募集要項を郵送で希望する場合、封筒に「平成30年度大学院医学研究科(修士課程・博士課程)学生募集要項」と朱書し、返信封筒(角型2号・返信切手速達希望570 円、普通希望290 円貼付・受取人の住所、氏名、郵便番号を明記)もしくは、レターパックを同封し、以下募集要項請求先へ請求してください。

【募集要項請求先】
  住所:〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町字上原207 番地
  担当:琉球大学医学部学務課 入試担当
  電話:098-895-1032 又は1053
  FAX:098-895-1092

平成29 年10月27 日

医学部学務課

平成30年度琉球大学大学院医学研究科(修士課程・博士課程)入学者選抜試験合格発表

医学研究科(修士課程・博士課程)入学者選抜試験合格発表

新任教授のご紹介~大学院医学研究科眼科学講座 古泉英貴教授~

皆様、初めまして。2017年10月1日付で伝統ある琉球大学大学院医学研究科・医学専攻眼科学講座教授に着任致しました古泉英貴(こいずみひでき)と申します。この度は素晴らしい御縁を頂き、大変光栄であると同時に、重責に身の引き締まる思いです。

眼は10円玉とほぼ同じ、わずか約24ミリの大きさの臓器ですが、人間は外界の情報の80%以上を眼から得ています。「眼は小宇宙」という言葉がありますが、細隙灯顕微鏡で見える角膜や水晶体切片の透き通る美しさ、硝子体手術の際のオーロラのようなまばゆい反射、以前は触れることさえ許されなかった聖域である網膜・・・・・まさに神秘的という以外の言葉が見つかりません。私は眼科医になって良かったと心から思いますし、次に生まれ変わっても眼科医になりたいと思っています。是非とも多くの皆様に、この素晴らしい世界を共有して頂きたいと思います。

私の自己紹介をさせて頂きます。私は生まれも育ちも京都、1998年に京都府立医科大学を卒業した生粋の京男です。その後の大学病院と関連病院での研修の過程で、眼底造影検査を初めとした網脈絡膜循環に強い興味を抱き、以降、網膜硝子体疾患の臨床と研究をライフワークとすることを決意しました。2006年から2年間、米国ニューヨーク、マンハッタンの中心にあるManhattan Eye, Ear and Throat Hospitalにおいて、Dr. Lawrence A. Yannuzziを初めとした世界的大家の薫陶を受け、診療と研究の哲学を深く学んで参りました。2012年からは前職の東京女子医科大学において臨床、教育、研究に約5年間邁進し、この度沖縄の地にやって参りました。私は現在44歳、現職では国内最年少の眼科教授となります。若輩者でまだまだ未熟ではありますが、若さに乗じて何事にも恐れず、皆様の幸せのためにチャレンジし続けたいと思います。

今後の抱負ですが、沖縄の地域医療発展のために全力投球するとともに、これからの未来医療を支える医学生、若手医師の教育には特に力を入れていきたく思います。そして琉球大学が国内外に大きなプレゼンスを示す立場となれるよう、全力で取り組む所存です。どうぞ皆様、何卒宜しくお願い申し上げます。

平成30年度琉球大学大学院保健学研究科(博士前期課程)第2次募集のお知らせ

琉球大学大学院保健学研究科(博士前期課程)
第2次募集のお知らせ

 
平成30年度琉球大学大学院保健学研究科(博士前期課程)において、平成30年3月2日(金)に第2次募集選抜試験を行います。
詳細につきましては、募集要項をご覧ください。
http://www.u-ryukyu.ac.jp/admission/graduate/health_master.html

応募につきましては募集要項を下記の請求先よりお取り寄せのうえ、出願手続きを行ってください。
なお、出願の際には必ず志望研究分野の指導予定教員とご相談のうえ、ご出願ください。

1.募集人員 4名
  2.日 程
    出願期間 :平成30年 2月 5日(月)~平成30年 2月 9日(金)
    選抜試験日 :平成30年 3月 2日(金)
    合格発表日 :平成30年 3月16日(金)
    ※出願資格認定出願期間:平成30年 1月15日(月)~平成30年 1月19日(金)
    (該当者のみ)

募集要項を郵送で希望する場合、封筒に「平成30年度大学院保健学研究科(博士前期課程)学生募集要項」と朱書し、返信封筒(角型2号・返信切手速達希望570 円、普通希望290 円貼付・受取人の住所、氏名、郵便番号を明記)もしくは、レターパックを同封し、以下募集要項請求先へ請求してください。

【募集要項請求先】
  住所:〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町字上原207 番地
  担当:琉球大学医学部学務課 学事担当
  電話:098-895-1053 又は1032
  FAX:098-895-1092

平成30年度琉球大学大学院保健学研究科(博士前期課程・博士後期課程)入学者選抜試験合格発表

琉球大学大学院保健学研究科(博士前期課程・博士後期課程)入学者選抜試験合格発表

保健学研究科(博士前期課程・博士後期課程)入学者選抜試験合格発表

海上保安庁本部長より感謝状が授与されました

平成29年7月21日 海上保安庁主催の「海の日」海事関係功労者表彰式典が行われました。この式典で第十一管区海上保安庁より、救急部 特命講師の 大内元先生が、感謝状を授与されました。

これは、海上保安庁からの度重なる洋上救急要請に対し、深い理解を寄せ献身的に遂行した事に対する感謝の意を表したものです。洋上や沿岸で起きる病気や事故は命に係ることが多く、救命には多くの関係機関の迅速かつ連携のとれた活動が求められ、また救命側にも多くの危険が伴います。

今回の表彰を受け大内先生は次のようにコメントされました。

「夜間、雨天の中の洋上救急で、我々がお役に立つことができるのも、日ごろから厳しい訓練をされている隊員の皆さまのおかげです。24時間多くの船舶が航行する沖縄周辺の海域では、非常に大事かつ不可欠な救急活動です。今後とも緊密な連携のもとより迅速な救命活動を目指したいと思います。」

また、久木田部長は「本人の献身的な貢献と共に、留守を守った救急部のスタッフにも感謝したいと思います。」と話されていました。

 

本学保健学研究科が、フィリピン大学公衆衛生学部から海外パートナーとして表彰されました

平成29年9月7日~8日、東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)熱帯医学研究グループ(TROP-MED)及びフィリピン大学マニラ校公衆衛生学校主催による「第56回SEAMEO TROPMED Network Governing Board Meeting」及び「第2回公衆衛生会議」がフィリピン国マニラ市内のホテルにおいて開催されました。あわせて今回、フィリピン大学の公衆衛生分野の海外パートナーとして表彰されました。

SEAMEO TROPMED Network Governing Board Meetingには、保健学研究科の小林潤教授が日本熱帯医学会および国際学校保健コンソーシアム代表として度々招聘されてきました。今回もSEAMEO TROPMEDセンターより招聘を受け、医学部保健学科国際地域保健学の児玉光也特命助教が参席しました。主催国であるフィリピンからは、フィリピン大学マニラ校パディラ学長、公衆衛生学部学部長、フィリピン保健大臣および教育大臣ら、またタイ、マレーシア、インドネシア、ラオス、カンボジア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、中国、日本の政府関係者、研究者、学生ら100名を超える参加がありました。

SEAMEO TROP-MEDでは、従来感染症を中心とする熱帯医学を主として研究・交流を行ってきましたが、現在、アジア諸国における、精神保健や学校保健、保健行政、災害、高齢社会等に関するニーズの高まりから、今後はそれらの分野における研究推進と、国際的ネットワークの構築及び強化を行っていくことが協議されました。

琉球大学からは、保健学研究科が取り組んでいるフィリピン大学やタイ・マヒドン大学等とのネットワーク構築、感染症や精神保健分野における共同研究、学校保健にかかる研修、研究者や学生の交流について言及しました。これに対して、SEAMEO TROPMEDプラタップ事務局長(タイ・マヒドン大学熱帯医学部長)より「アジア諸国におけるこれからの問題は日本が現在直面している課題であり、その課題解決の経験や手法の共有を求めたい」、フィリピン大学マニラ校キソン公衆衛生学部長より「引き続き教員・研究者の交流を継続し、新たな共同研究プロジェクトを作り、若手研究者や学生が琉球大学で継続的に研究を続けていく機会を共に作っていきたい」との発言がありました。

本活動は、フィリピン大学マニラ校公衆衛生学校と琉球大学大学院保健学研究科との学部間協定に基づくもので、研究者交流、共同研究、留学生受入れ等を行っており、保健学研究科のさらなる国際化のキャパシティー強化に研究・教育両面からの貢献が期待されます。また、マレーシアやインドネシア、中国からの参加者から本学との共同研究やネットワーク構築に強い関心が示され東南アジアに広くネットワークが広がることが期待されます。

 

琉球大学でいご会への入会停止について

時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、琉球大学でいご会は、本年度(平成29年度)につきましては、7月末日をもって、一旦入会受付を停止することになりましたので、お知らせいたします。

現在、本会の会員数は2千名を越えております。琉球大学医学部で行われる解剖学実習に必要な理想とするご献体数に比しては、最大限の会員数となっており、解剖学実習への影響が懸念される状況となっております。

このような状況をお汲み取りいただき、ご入会を希望される皆様には、大変申し訳ございませんが、平成30年4月以降にご連絡くださいますようよろしくお願い申し上げます。

また、資料等の請求につきましても、同年4月以降に送付させていただきますことをご了承くださるよう併せてよろしくお願い申し上げます。

細胞病理学講座の研究論文がLeukemia誌に掲載されました。

加留部謙之輔教授(細胞病理学講座)らの論文「Integrating genomic alterations in diffuse large B-cell lymphoma identifies new relevant pathways and potential therapeutic targets」がLeukemia誌に掲載されました。Leukemia誌は学術雑誌の影響力を示すインパクトファクターが11.7と、血液学分野で世界トップレベルの雑誌です。

血液のがんである悪性リンパ腫は、近年発症頻度の増加が著しく、沖縄県でも毎年多くの患者さんが発症しています。その中でも、最も頻度が高い「びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)」は、抗がん剤による治療で約6割の患者さんに治癒が望めます。しかし、この「治る」6割の症例と「治らない」4割の症例の違いを規定するメカニズムは何か、未だによくわかっていません。そこで、加留部教授は留学先のスペイン・バルセロナ大学においてDLBCL250例に対して重要な遺伝子に的を絞ってそれらの異常をあぶり出す「ターゲットシークエンス」を行い、抗がん剤の効果、生存期間などの臨床的指標と比較しました。帰国後も解析を続け、その結果、治りにくい症例に「NOTCH経路」という細胞内分子経路に関連する遺伝子異常が特徴的に見出されることがわかりました。

これまでの診断法では、この異常を見出すことはできず、NOTCH経路異常を有する患者さんも他の患者さんと同様の標準治療を受け、結果不幸な転帰をたどられることも多かったと思われます。遺伝子異常を詳細に解析することはこのような「治りにくい」症例を見極め、標準治療よりも強い治療を行うなどの選択肢を増やすことにつながります。また新規治療薬開発の端緒にもなります。一方で、日常診療時における網羅的遺伝子解析はいまだ一般的ではありません。細胞病理学講座では、今回の研究のようにがんの遺伝子異常を調べ、より正確な診断と新規治療法の開発につながるような研究を行っています。最終的には日常診療に還元し、がんの診断を遺伝子レベルで行えるような体制を整えることを目標にします。

医学部医学科地域枠学生が浦崎副知事を表敬訪問しました

平成29年8月14日(月)、医学部医学科の地域枠新入生17名が沖縄県庁を訪れ、石田医学部長や藤田沖縄県地域医療支援センター長ら関係者同席のもと、浦崎副知事を表敬訪問しました。

詳細はこちら(本学公式HP)からご覧ください。

沖縄の児童に蔓延するアタマジラミへの臨床試験について

アタマジラミ症の治療には、スミスリン製剤を薬局で購入し、自宅での処置が行われてました。しかし、1994年にスミスリンが効かない抵抗性アタマジラミがヨーロッパで出現し、沖縄県では、他県に先立ち2000年ごろからスミスリン剤を丹念に使用しても駆虫できない例が多発し蔓延しています。

国立感染症研究所の調査では、2010年の時点で、全国的に7−8%のアタマジラミにスミスリン抵抗性が確認されましたが、沖縄県ではその耐性化率が96%と突出して高いことが判明しています。現在のところ、日本ではスミスリン耐性アタマジラミに有効な薬剤は認可されていません。スミスリンが全く効かない沖縄県では、駆虫がうまくいかず、梳き櫛で丹念に虫体や卵を除去するしか治療法はなく、罹患した子供のみならず、家族への負担は非常に大きい現状です。

この状況を打破するべく、耐性化アタマジラミにも有効な新規薬剤について、琉球大学医学部皮膚科では講師の山口さやか医師が中心となり、アース製薬の共同研究で、現在臨床試験を行っています。

<臨床試験への参加のお問い合わせ>
    琉球大学附属病院皮膚科
    TEL:098-895-1153(月~金曜日 午前9時~午後5時)

 

平成30年度 学生募集要項

平成30年度 大学院医学研究科

★平成30年度 学生募集要項(修士課程)

★平成30年度 学生募集要項(博士課程)

 

平成30年度 大学院保健学研究科

★平成30年度 学生募集要項(博士前期課程)

★平成30年度 学生募集要項(博士後期課程)

 

 

*詳細についての問い合わせ先*

  大学院医学研究科
    TEL:098-895-1032
    Mail:igznyusen@to.jim.u-ryukyu.ac.jp

  大学院保健学研究科
    TEL:098-895-1053
    Mail:igzgaksen@to.jim.u-ryukyu.ac.jp

第二内科の研究成果が Diabetologia(2017年 8月号) に掲載されます。

琉球大学第二内科(内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座)の研究成果が糖尿病研究におけるトップ・ジャーナルのひとつ、ヨーロッパ糖尿病学会誌 Diabetologia 2017年 8月号(60:1502-1511, 2017)に掲載されることになり、表紙を飾るカバー・ストーリーにも選ばれました。玄米機能成分 γ-オリザノールが ゲノム修飾 (エピゲノム)に よって“満足できない脳” を “足るを知る脳” に変える新しいメカニズムを解明しました。生活習慣病の根本的解決につながる可能性を拓く画期的成果として注目されます。
  琉球大学第二内科から現在、ハーバード大学ジョスリン糖尿病センターに留学中の小塚 智沙代 医学博士らが中心となって推進した研究成果で、琉球大学 大学院医学研究科の分子解剖学、薬理学、分子細胞生理学講座、成育医療センター(東京)、東京大学との共同研究が実を結びました。


  かつて世界に冠たる健康長寿を誇った沖縄県では、現在、肥満症や糖尿病が蔓延し、65歳までに死亡する割合(早逝率)や腎臓機能の低下に伴う血液透析療法の導入率が47都道府県の中でトップレベルに達しています。動物性脂肪やショ糖(砂糖)の過剰摂取は脳をハッキングし、自らが必要とするエネルギー量や栄養成分を判断できない脳に変えてしまうため、肥満症や糖尿病患者の生活習慣改善の指導は しばしば困難を極め、リバウンドを繰り返す場合が少なくありません。

このような学術的視点を踏まえ、私達は脳科学や分子栄養学を駆使して健康長寿の復興を目指す新しい研究に取り組んでいます。

そのひとつが玄米(米ぬか)の中に含有されている機能成分の研究です。私達は動物性脂肪を与えて肥満させたマウスや培養脳神経細胞を用いた研究から、玄米に特異的かつ高濃度に含有される機能成分であるγ-オリザノール(4種類の分子種から構成される植物ステロールとフェルラ酸のエステル重合体)が食欲中枢である視床下部に作用して小胞体ストレスを緩和する分子シャペロンとして機能し、動物性脂肪に対する強固な嗜好性を緩和するメカニズムを世界で初めて明らかにしました。さらに、γ-オリザノールは膵臓のインスリン産生細胞(β細胞)に働きかけて高血糖を改善する作用や腸内フローラのバランスを改善する効果があることを突き止めました。

今回、私達はさらに研究を深め、γ-オリザノール脳内報酬系に働きかけて食事の美味しさや満腹による幸せ感を受け取るドパミン受容体の機能を高め、“満足できない脳”を“足る を知る脳”に変える機能を持つことを分子レベルで初めて明らかにしました。まず、動物性脂肪の過剰摂取はDNAメチルトランスフェラーゼの作用によって線条体などの脳内報酬系のドパミン受容体遺伝子のプロモーター領域におけるDNAメチル化を亢進させ、結果として遺伝子・タンパク発現を低下させることがわかりました。そして、γ-オリザノールは脳内報酬系においてDNAメチルトランスフェラーゼの阻害剤として機能し、ドパミン受容体遺伝子のプロモーター領域におけるDNAメチル化を減少させ、結果としてドパミン受容体の遺伝子・タンパク発現低下を正常化することが明らかとなりました。

今回の研究成果は天然食品成分を活用して、動物性脂肪によってハッキングされた “満足できなくなった脳”を“足るを知る脳”に生まれ変わらせることが出来る可能性を示すものとして画期的です。世界に類を見ない超高齢社会に突入した我が国において大きな社会的問題としてクローズアップされているのが認知機能の低下(コグニ)と依存症(アデイクション)に代表される脳機能異常です。γ-オリザノールなどの玄米機能成分が認知機能障害や種々の依存症の改善に役立つ可能性が期待されており、琉球大学 第二内科ではSIPやNEDOをはじめ複数の国家研究プロジェクトを推進しています。

コメの学名は“オリザ・サテイバ”であり、オリザノールは、まさしく、コメの油という意味です。また、玄米を構成する米ぬかの糠(ぬか)という漢字は米に健康の康と書きます。一方、糠の成分を取り除いて私達が食べている白米には粕(かす:何も残っていない)という漢字が充てられています。無形世界遺産になった和食の素晴らしさを健康科学的に検証する機運が国際的に高まっており、琉球大学 第二内科の一連の研究は自然科学界のトップ・ジャーナルであるネーチャー誌でも紹介されました(2017年3月30日号)。
Diabetologia誌のカバー・ストーリーの説明文は 以下のようにジャーナル誌上で紹介されております。

An overweight man considers which kinds of food to eat. Excess dietary fats strengthen the preference for fatty foods via dysregulation of the brain reward system.
  The cover shows oil droplets containing a variety of foods, including vegetables, brown rice, pizza and desserts.
  In the present issue of Diabetologia, Kozuka et al report that the brown rice-specific bioactive substance γ-oryzanol acts as a potent inhibitor of DNA methyltransferases in brain striatum in mice, thereby attenuating the preference for dietary fat via the epigenetic modulation of the dopamine D2 receptor. The study highlights γ-oryzanol as a promising anti-obesity treatment with a distinct property as an epigenetic modulator in humans.

 

沖縄県で初。二人の心臓血管外科専門医師誕生

心臓血管外科専門医は外科専門医のSubspecialityです。その取得にはまず外科専門医認定試験合格後、取得要件である高難度心臓血管外科手術を含めて多くの手術件数をこなし、且つFirst Author論文執筆等を行い受験資格を得て、その後に紙試験を受け初めて取得できる、本邦における専門医の中でも最も難しい専門医資格の一つです。ほぼ全ての心臓血管手術を執刀医としてこなせる技量を有することを意味します。

  今年1月、第二外科から仲榮眞盛保医師と新垣涼子医師の2名がこの資格を取得しました。仲榮眞医師は末梢血管領域での本専門医資格の取得です。この領域での専門医取得は特に厳しく九州地区の200余名の全心臓血管外科専門医中わずか数名であり、沖縄県での30名の専門医の中では初めてです。近年、手術適応のある動脈硬化性末梢血管疾患が著しく増加しており、本領域の専門医不足は深刻で今後さらなる後続の専門医の誕生が期待されます。

新垣医師は成人心臓外科領域での取得ですが、女性医師の本専門医の取得は特筆すべきで九州地区でも4人目で、沖縄県では初めてです。女性医師でも外科専門医が増加している昨今ですが、さらにSubspecialityである本心臓血管外科専門医取得を目指し、取得するのは難易度が高く極めて名誉な事例で、心臓血管外科専門医を志す全国の女性医師に大いなる勇気を与えています。今後、女性目線によるきめ細かな心臓手術の工夫、その発展が期待されます。

  いずれも沖縄県での末梢血管領域、女性医師としての初の心臓血管外科専門医です。今後のご活躍が大いに楽しみです。

医学部学生が「第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動」で議長賞を受賞しました。

6月26日に開催された「第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動」の表彰式で、
「スマイル・フューチャー・ジャパン(SFJ)」が、薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞を受賞しました。

SFJは仙台、東京、沖縄の3地域を中心として活動しており、薬剤耐性菌の問題に取り組み、抗菌薬の使用について周知・啓発する活動を行っている学生団体です。
  表彰式へは、沖縄支部代表として琉球大学医学部5年生の宮城孝雅さんが参加しました。

沖縄支部では、抗菌薬を正しく使うよう呼びかけるポスターを作成し、県内の医療機関に配布も行っています。また、その活動が高く評価され、地元新聞紙やテレビにも取り上げられました。
  今後の目標として、「新たに、お薬手帳に貼れる大きさの抗菌薬適正使用シールを作りたい。」との意欲も語っており、さらなる活躍が期待されます。
【参考】 琉球新報(子への抗生物質「正しく使って」琉大医学部生がポスターで啓発)

ワイワイ!わらびんchat(vol.6『正しく使おう!抗生物質』)

 

 

表彰をうけたSFJの学生たち。 左端が沖縄支部の宮城孝雅さん。