令和4年度琉球大学大学院医学研究科(修士課程・博士課程)第2次募集のお知らせ

令和4年度琉球大学大学院医学研究科(修士課程・博士課程)第2次募集のお知らせ

令和4年度保健学研究科(第1次募集)入学者選抜試験 合格者告示

令和4年度保健学研究科(第1次募集)入学者選抜試験 合格者告示

※1週間を目安に入試・入学案内ページのみの掲載に変更になります。

令和4年度医学研究科(第1次募集)入学者選抜試験 合格者告示

令和4年度医学研究科(第1次募集)入学者選抜試験 合格者告示

※1週間を目安に入試・入学案内ページのみの掲載に変更になります。

がじゅまる会館にて「凜朔(りんさく)文庫 お披露目会」を行いました。

令和3年8月6日(金)に医学部がじゅまる会館自習室に於いて、「凜朔(りんさく)文庫」のお披露目会が執り行われました。

泉惠得 琉球大学名誉教授及び、故知名凜朔さんのご遺族の寄附により、医学の各分野における専門書を取り揃えた図書コーナーが自習室に設置されました。図書コーナーは、令和元年に病気で急逝した泉名誉教授の甥の知名凜朔さん(当時 医学科4年次)の名前から、「凜朔文庫」と命名されました。
 お披露目会には、知名凜朔さんのご両親、泉名誉教授ご夫妻、筒井医学部長、鈴木教授(指導教員)、大野医学教育企画室長、及び凜朔さんの友人5名(医学科6年次)が参加しました。

筒井医学部長から「医師国家試験対策など、医学部学生の修学に活用させていただきたい」と感謝の辞が述べられた後、泉名誉教授より「志半ばで逝去した凜朔から、同級生と後輩の皆さんへの贈り物です」と凜朔さんの思い出や、医学部教職員に対する文庫設置へのお礼が述べられました。

最後に、知名凜朔さんのご両親より同級生の皆さんに医師国家試験への激励の言葉が贈られ、お披露目会は終了しましたが、参加者の皆さんは寄贈された図書を手に取るなどしながら、しばし凜朔さんを偲んでいました。

凛朔文庫の前で記念撮影:(前列左から、大野医学教育企画室長、鈴木教授、筒井医学部長、
知名凜作さんのご両親、泉名誉教授ご夫妻、後列は凜朔さんの友人医学科6年次)

凛朔文庫に取り揃えた専門書

凛朔さんを偲ぶ、参加者一同

 

保健学研究科「論文博士の外国語試験」について

1.公示資料【PDF】
2.事務手続き【PDF】

※入学試験の手続きではありませんので、ご注意ください。

医学研究科「論文博士の外国語試験」について

1.公示資料【PDF】
2.事務手続き【PDF】

※入学試験の手続きではありませんので、ご注意ください。

医学科学生が第54回日本胸部外科学会九州地方会 学生アワード部門最優秀賞を受賞しました

胸部心臓血管外科学講座の葛原怜さん(医学部医学科4年次)が第54回日本胸部外科学会九州地方会 学生アワード部門で最優秀賞を受賞しました。

2021年7月29日、30日に第54回日本胸部外科学会九州地方会が開催されました(会長:杉尾健二教授、大分大学医学部呼吸器・乳腺外科学講座)。日本胸部外科学会は、心臓・大血管、呼吸器・縦隔、食道と異なる3分野の外科医が一同に集い、横断的に議論を深めることを目的として設立された歴史ある学会です。今回の九州地方会では100題以上の臨床及び基礎研究の成果が報告されました。本学会では外科医を志す学生を対象に、早い段階から胸部外科の魅力を感じ、興味を持ってくれることを願い、医学部医学科学生を対象とした学生アワードが企画されております。

葛原さんは、3ヶ月に渡り心臓手術症例を観察し、人工心肺による生体への影響について考察を深め、古川浩二郎教授、喜瀬勇也助教ら指導の下、過去の研究成果を発展させる形で「体外循環時間と溶血量の相関、腎機能への影響について」と題した発表を行いました。本発表では体外循環時間と溶血量(遊離ヘモグロビン量)が強い相関を示す事、遊離ヘモグロビンによる腎障害を回避するためのハプトグロブリン投与タイミングが人工心肺開始260分である事などを示しました。実臨床での課題を解決に導く有用な研究報告と評価されました。プレゼンテーション内容のみならず、質疑応答についても心臓外科医と同等の知識を有した発表が印象的で、他大学の上級学年生徒の中、厳密な審査によって最優秀賞に選出されたことは特筆すべき事であります。
 
 
【葛原さんの受賞コメント】
 以前から興味があった心臓血管外科で研究ができ、非常に有意義な3ヶ月でした。このような場で評価していただけたのは、ひとえに第二外科の先生方とMEさん達のおかげです。この先の臨床実習や医師となってからも、探究心を忘れず研究に取り組んでいきたいと思います。
 

写真:左から(古川教授、葛原さん、當山先生、喜瀬先生、永野先生)

 

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 放射線診断治療学講座 西江 昭弘教授~


 はじめまして、2021年7月1日より大学院医学研究科 放射線診断治療学講座の教授を拝命しました、西江昭弘です。

皆さんは、放射線医療をどのように理解されているでしょうか? 放射線医療は大きく画像診断(単純X線、CT、MRI、核医学検査)、Interventional Radiology(血管造影や経皮的穿刺による治療)、放射線治療の3つの分野に分かれます。ほとんどの診療科の診断から治療に関わり、臨床医から相談を受けることも多いため、放射線科医は時にDr.’s Doctorとも呼ばれる診療を陰から支えるサポーター的存在と言えます。しかし、中には放射線科内で診断から治療まで完結する患者さんもおられ、また緊急血管造影で救命に携わったり、手術の困難ながん患者さんに放射線治療を行ったりなど、第一線での役割もあります。幅広い知識や思考、技術の習得が求められますが、やりがいも非常に大きく、また、画像診断、放射線治療機器の開発は日進月歩の勢いで進んでおり、決して飽きることがありません。
 琉球大学でもその進歩に並行するように、基礎的、技術的、臨床的な側面から多岐に渡った最先端の研究を行っており、当教室オリジナルの教育システム、各科とのカンファレンスや直接指導を通じて、診療・研究・教育が三位一体となった放射線医療を実践しています。

当教室は、常日頃から互いを気遣い、助け合えるアットホームな教室です。その強みを大事にしながら、診療・研究・教育上の問題点を積極的に抽出し自ら解決していける教室づくりを心掛けていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

保健学科 當山紀子講師が自治体での新型コロナウイルスワクチン接種業務を支援

令和3年7月13日(火)、新型コロナウイルス感染症対策における予防接種業務のため、西原町保健センターで医学部保健学科地域看護学分野の當山紀子講師が保健師として支援を行いました。

沖縄県では昨年7月下旬から新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、現在は緊急事態宣言が延長されています。新型コロナウイルス感染症の発症を予防し、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすという新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の目的に照らし、全自治体において、新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種体制の構築が進められていますが、ワクチン接種業務を期間限定で担う看護師等の確保が課題の一つとなっていました。そこで、厚生労働省から全国保健師教育機関協議会や日本看護系大学協議会などに「新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種への支援について」協力依頼が通知されました。看護師、保健師として勤務経験のある當山紀子講師は、西原町保健センターにおける予防接種業務支援へ赴きました。

當山紀子講師は、予防接種会場にて、薬液の充填等のワクチン接種準備と高齢者、高齢者施設等の従事者、保育士等を対象に100名程のワクチン接種を担当しました。今後益々ワクチン接種が普及し、新型コロナウイルス感染症が早期に収束することが期待されます。
 

ワクチン接種会場にて(保健学科地域看護学分野 當山紀子講師)

 

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 救急医学講座 梅村 武寛教授~


 皆さま、はじめまして。2021年4月1日より琉球大学救急医学講座教授を務めています梅村武寛です。

皆さまは、救急医学と聞いてどのような事を考えますか。以下に私の経歴を記し、自分の考えを述べてみようと思います。

私は、1995年に熊本大学医学部を卒業後、同大学の整形外科教室で医師の一歩を踏み出しました。その研修中に整形外科の最若手医師であることから四肢・脊椎外傷の初期対応から手術までを行うことはもちろんですが、多発外傷の診療時では各診療科(脳外科、外科等)の手術助手を務めたり、産科の緊急帝王切開の助手を務めたり、はたまた急性冠症候群(心筋梗塞)で循環器内科の助手をしたり、様々な経験をしてきました。当時、確固たる自分の将来を描いていたわけではなく、ただただ目の前の患者さんに全力で対峙するのみでした。いったい自分がどのような医師になるべきなのかを自問した際に、外傷に限らず重篤な患者さんを目の前で失わない様にしたい、全身管理と生命維持を確実に行えるようになりたい、そう考えて2002年から福岡大学病院救命救急センターで救急医としての研修を始めました。救急医として重症多発外傷の整形外科的手術を行い、その全身管理を学びながら救急・集中治療領域の研鑽を積みました。病院前救護教育(救急救命士養成校の講師)や、災害医療(東日本大震災など)に関わりだしたのもこの時です。2014年には沖縄に赴任し、前任地の救命救急センターで沖縄県内と県外式の各々の特徴を取り入れた救急医療体制を構築しました。昨今の新型コロナ感染症対策では、県庁内で行政や警察・消防・海上保安庁・自衛隊と協働してきました。

以上の様に救急医学は、医学の各領域だけにとどまらず、医療外の領域とも協働し、多種多様な考え方、行動が求められることが特徴だと考えます。また社会との関わりが多く、医療だけに限らない様々な物事を俯瞰的にとらえることが求められる分野でもあります。

皆さまが当大学で学び、ここ沖縄県全体を俯瞰的に眺めることができる救急医を育成することをこれからの目標とし頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

令和5年度入学者選抜に係る外部英語検定試験の取扱いの変更について(予告)

令和5年度入学者選抜に係る外部英語検定試験の取扱いの変更について(予告)

令和4年度 大学院医学研究科 学生募集要項

令和4年度 大学院医学研究科の学生募集要項を更新しました。

令和4年度 学生募集要項

令和4年度 大学院保健学研究科 学生募集要項

令和4年度 大学院保健学研究科の学生募集要項を更新しました。

令和4年度 学生募集要項

【研究成果】「代謝産物がRNAのメチル化を介して代謝酵素の量をフィードバック制御する」 ―代謝酵素の量を一定に保つ遺伝子発現の新しい制御機構―

医学研究科生化学講座 黒柳秀人教授が、東京医科歯科大学在籍時に行った研究について、国際科学誌 The EMBO Journal に、2021年6月21日正午(中央ヨーロッパ夏時間)にオンライン版で発表されました。

この研究は日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究および新学術領域研究「先進ゲノム支援」・「RNA タクソノミ」・「代謝統合オミクス」)の支援のもとで行われたものです。
 

詳細はこちら【東京医科歯科大学公式ホームページ】

 

<発表雑誌>
雑誌名:The EMBO Journal
論文タイトル︓m6A-mediated alternative splicing coupled with nonsense-mediated mRNA decay regulates SAM synthetase homeostasis
DOI番号︓10.15252/embj.2020106434
URL:https://www.embopress.org/doi/abs/10.15252/embj.2020106434

東京医科歯科大学公式HP

クロスアポイントメント制度による特命准教授の採用について

この度、本学とボストン・コンサルティング・グループ(BCG)との間でクロスアポイントメント制度に基づく協定書を締結しました。本制度は、研究者等が大学、公的研究機関、企業の中で、二つ以上の機関に雇用されつつ、一定のエフォート管理の下で、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発および教育に従事することを可能にする制度です。

今回、本制度においてボストン・コンサルティング・グループに所属する泉晃氏を医学部先端医学研究センター特命准教授として採用し、その辞令を令和3年6月14日(月)に筒井医学部長から交付いたしました。

泉晃特命准教授は、先端医学研究センターにおいて、医学領域における人工知能(AI)やデータサイエンスの推進、沖縄リアルワールドデータ(RWD)やゲノムデータの利活用の支援、および関連するワークショップの開催などの業務を行うことになっています。また、医学部や医学研究科の情報系の講義を担当していただきます。

なお、本クロスアポイントメント制度では、理化学研究所の横田秀夫氏および情報・システム研究機構国立遺伝学研究所の斎藤成也氏が医学部先端医学研究センターの特命教授として採用されております。今後も他機関の研究者等を本制度により採用し、研究・開発および教育等を推進することとしています。

医学部先端医学研究センター 泉晃特命准教授
(ボストン・コンサルティング・グループ 所属)

【研究成果】共同研究による解明「もやもや病のリスク遺伝子RNF213の遺伝的特徴と拡散経路の推定」

もやもや病は東アジアの人類集団で有病率が高い脳血管障害である。この疾患にはRNF213遺伝子にあるリスク変異R4810Kが存在し、このリスク変異は東アジアでのみ観察される。日本では約9割の患者がこのリスク変異を持つという共通性がある一方で、その症状は多様である。

東京大学大学院理学系研究科の太田博樹教授と小金渕佳江助教(前琉球大学医学部先端医学研究センター特命助教)を中心とする共同チーム(北里大学、琉球大学、佐賀大学、統計数理研究所)は、もやもや病患者のRNF213遺伝子の配列をもとに集団遺伝学解析を行った。

その結果、リスク変異を持つRNF213遺伝子が互いにほぼ同じ配列で、このリスク変異が比較的最近、東アジアで誕生し、リスク変異は先史時代に東アジアの大陸部で誕生し、おそらく縄文時代晩期頃(約3千年前)に起こった渡来(大陸から列島への移住)に伴って列島内に広がったと示唆された。

もやもや病の症状の多様性が高いにもかかわらず、患者のRNF213配列が均質であったことは、症状の多様性が環境要因の影響によることを示唆する。またこのリスク変異の分布は人類の移住史と関連する。このような集団遺伝学的分析は、もやもや病の病態の理解に貢献する。

本研究は、文部科学省及び日本学術振興会の研究助成補助金、24370099、17H03738、17H05132、19H04526、19H05350(研究代表者:太田博樹)、16H06408(研究代表者:石田肇)(琉球大学大学院医学研究科人体解剖学講座教授)、24300109(研究代表者:間野修平)の支援を受けて行われた。
 

詳細はこちら【本学公式ホームページ】

 

<発表雑誌>
雑誌名:Annals of Human Genetics
論文タイトル︓An analysis of the demographic history of the risk allele R4810K in RNF213 of moyamoya disease
著者名︓Kae Koganebuchi, Kimitoshi Sato, Kiyotaka Fujii, Toshihiro Kumabe, Kuniaki Haneji, Takashi Toma, Hajime Ishida, Keiichiro Joh, Hidenobu Soejima, Shuhei Mano,Motoyuki Ogawa, Hiroki Oota*
DOI番号︓10.1111/ahg.12424
URL:https://doi.org/10.1111/ahg.12424

東京大学大学院理学系研究科・理学部HP

大学院医学研究科 ウイルス学講座斉藤美加助教が、第8回ゼロマラリア賞を受賞

医学研究科 ウイルス学講座斉藤美加助教が、第8回ゼロマラリア賞を受賞し、令和3年5月10日、本学で授与式を行いました。

この賞はNPO法人 マラリア・ノーモア・ジャパンが「2030年までにゼロマラリアを達成する」という国際社会の目標に寄与する活動に取り組む、あらゆる分野の個人、団体を対象に毎年世界マラリアの日に贈られる賞です。第3回では本学保健学科の小林潤教授も同賞を受賞しています。

斉藤美加助教は、「沖縄のマラリア等蚊媒介性感染症対策の伝承およびシチズンサイエンス実践研究」での受賞となりました。沖縄での蚊媒介性感染症の疫学研究を長年行い、最近では、沖縄の感染症対策の歴史特に八重山のマラリア対策史について研究、発信を精力的に行なっています。また、住民参加による蚊媒介性感染症の評価と安全安心な地域づくりの実践研究が総合的に評価されました。

受賞にあたり、斉藤美加助教は「この度、このような栄誉ある賞を賜り、身にあまる光栄です。これまでの研究にご協力・ご支援いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。賞を励みに、今後も、疫学研究や実践研究を通して、蚊媒介性感染症のない地域づくりや社会実装に取り組み、また、沖縄の先人たちの感染症との戦いをもっと多くの方に伝えていこうと思います。」

NPO法人 マラリア・ノーモア・ジャパン 長島美紀理事からは「斉藤美加助教の、これまでの沖縄の蚊媒介性感染症である八重山のマラリア対策の歴史の再評価の取り組みとシチズンサイエンス実践による実証を高く評価しました。今後も引き続き、マラリア排除促進に尽力されることを期待します。」と今回の受賞者選出について語られました。

本学西田睦学長より「沖縄の戦後の歴史からの教訓「命どう宝」の考えを、八重山のマラリアの歴史を通し、今の新型コロナ感染症対策に生かすべく、次世代へ、そして世界へと発信する社会的意義は大きいと思います。これからも、あらたな価値の創造へとの挑戦を続けていってほしいと思います。」と労いの言葉が述べられました。

多言語版ストーリーマップ「八重山のマラリア史」は2021年4月25日に公開しております。

 

斉藤美加助教 コメント全文
「この度、2021年4月25日世界マラリアデーに、酪農学園大学との共同研究により、多言語版ストーリーマップ 八重山のマラリア史(Forgotten history of Infectious diseases in Yaeyama area)」を公開します。これは、2019年に公開した日本語版八重山のマラリア史を多言語:英語、中国語、スペイン語に翻訳し、改訂を加えたものです。
Covid-19パンデミックに象徴されるように、21世紀は感染症の時代に入っていることを覚悟していかなければなりません。過去の感染症との闘いの歴史の再評価が、これほど求められていることはありません。沖縄の戦後の歴史は感染症との闘いの歴史といっても過言ではなく、特に、八重山にはもう一つの戦争と言われる戦争マラリアの災禍とマラリアを克服した世界に誇れる歴史があります。
多言語版にしたことで、世界の多くの人の目に留まり、八重山地方のマラリアの歴史を知ってもらい、過去の苦難の八重山のような環境下で、今なおマラリアに苦しむ国々にマラリアや感染症のない国づくり、地域づくりへの勇気を持っていただき、SDGsの目標の一つであるゼロマラリアへの一助になることを目指しています。
来年、八重山はマラリア撲滅 (排除) 60周年を迎えます。しかし、世界的に八重山のマラリア排除は認定されていません。今こそ、八重山マラリア撲滅60周年を記念することでその偉業を讃え、お祝いする機運を高めていければと祈っています。」

 

ストーリーマップはこちらからご覧いただけます。

 

(左から)保健学科小林潤教授、NPO法人マラリア・ノーモア・ジャパン長島美紀理事
ウイルス学講座斉藤美加助教、西田睦学長

 

授与式の様子

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 生化学講座 黒柳 秀人教授~


 みなさま、こんにちは。2021年4月1日付で生化学講座の担当になりました黒柳秀人(くろやなぎ ひでひと)です。

私は愛知県の地方都市の出身です。山や田んぼに囲まれた数軒の集落で育ち、へき地の公立小学校、中学校を経て、片道1時間半をかけて公立高校に通っていました。世の中にどういう職業があるのか、自分がどういう仕事に向いているのか分からず、文系も含めすべての学部学科に進学可能な東京大学の理科二類に進みました。そこで出会ったのが、今日まで研究を続けている分子生物学です。

医学科を目指している多くの高校生のみなさんがそうであるように、私も高校では物理と化学を選択肢ました。高校で習った生物に出てくるものといえば、肉眼や顕微鏡で観察したものか目に見えない酵素の類い、いわゆる博物学だと思っていました。しかし、今日の大学で研究する最先端の生物学は、さまざまな原理に基づく機器を駆使し、遺伝情報を操ることで、生命現象を担う分子の形を明らかにし、物理学と化学と統計学の原理で説明しようとする、精巧な実験科学なのです。

生命現象を普遍の原理で説明する、そういう共通の目標があるからこそ、個々の研究者は誰もが納得のいく証明を目指します。そして、その一番の動機は、自分自身が納得できる答えを自分の手で見つけたい、ということなのです。

大学には、万人の疑問に答える研究をする好機が待っています。医師を目指す人も生命科学を志す人も、生命科学が何だかまだ分からない人も、ここにはみなさんの好奇心をかき立てる環境があります。先入観にとらわれず、さまざまなものに反応するアンテナを磨きながら、大学を目指して欲しいと思います。そして、私達の世代には思いもよらない新しい発想をもったみなさんと一緒に研究できる日が来ることを楽しみにしています。

【研究成果】病原細菌が臓器を壊して感染する仕組みを解明~レプトスピラ症の新しい予防・治療法開発に期待~

琉球大学のトーマ・クラウディア准教授・大倉信彦助教、東北大学の中村修一助教、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のブルーノ・ホンベル博士らの研究チームによる成果が、2021年4月16日に英国の学術雑誌「Cellular Microbiology」誌のオンライン版で公開されました。

詳細はこちら【本学公式ホームページ】

細胞に付着するレプトスピラ.
当該論文Sebastián et al., Cellular Microbiology, 2021より改編

 
<発表のポイント>
 ・レプトスピラ症を引き起こす細菌、レプトスピラは、川のレジャーなどで皮膚や粘膜から血流に入り、標的臓器へと広がりますが、そのメカニズムは不明でした。
 ・感染が起こる臓器では、隣り合う細胞どうしが「細胞をシールする装置」によって密着することで臓器の構造と感染阻止を含む生理機能が維持されています。
 ・本研究グループは、感染が起こるときに、レプトスピラが細胞をシールする装置を壊すことを明らかにし、さらにその破壊を阻止することに成功しました。
 ・レプトスピラによる臓器破壊の仕組みを解明したことから、新規治療薬開発への応用が期待できます。

 
 
<論⽂情報>
タイトル︓Disassembly of the apical junctional complex during the transmigration of Leptospira interrogans across polarized renal proximal tubule epithelial cells
(和訳)病原性レプトスピラによる近位尿細管上皮細胞の細胞間接着装置の破壊戦略の解明
著者名︓ Isabel Sebastián1, Nobuhiko Okura1, Bruno M. Humbel2, Jun Xu1,3, Idam Hermawan1, Chiaki Matsuura1, Malgorzata Hall2, Chitoshi Takayama1, Tetsu Yamashiro1, Shuichi Nakamura3 and Claudia Toma1*
* Corresponding author
1 琉球大学大学院医学研究科、2 沖縄科学技術大学院大学、3 東北大学
雑誌名: Cellular Microbiology
DOI番号︓10.1111/cmi.13343
URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/cmi.13343

医学部長 就任の挨拶

4 月1 日付けで医学部長・医学研究科長を拝命いたしました、筒井正人でございます。就任にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

1. 医学部・医学研究科・病院の移転計画の推進

現在、医学部・医学研究科と病院は、4年後の2025(令和7)年の宜野湾市西普天間地区への移転に向けて、その準備が進められています。病院は建設工事が始まっており、医学部・医学研究科においては施設のヒアリングが進行中で、設計と施工の受注者が8月に決定する予定です。また、これまで病院と一体でCOVID-19 に対応してきた経験をふまえ、医学部・医学研究科においても、密を避けられる広い講義室や学生・職員食堂を検討していただきたいと思っております。皆様の様々な要望を丁寧にくみ上げて、皆様が納得できる施設ができるように尽力いたします。

 

2. 連携強化による保健学科と医学研究科の発展

保健学科と医学研究科の連携の強化は、両者の教育・研究の活性化に資すると思います。今年度から保健学研究科・保健学科の講義を医学研究科と共同で実施することにしました。医学研究科・医学科の講義を保健学科と共同で実施することも計画しています。各種委員会活動については保健学科で負担が大きい場合は医学研究科が担当します。また、西普天間では保健学科の実験室の確保のため機器センターの有効利用を検討いたします。西普天間では保健学科と医学研究科が同じ研究棟で仕事をすることになり物理的にも連携が深まります。その布石として着実に連携を強化していきたいと思います。

 

3. 医学研究科・保健学科の教育の充実

教育面においては、COVID-19 の収束が見込めない中、遠隔による講義が学生の修学や心身に与える影響が危惧されます。その対策として、4月から対面あるいは対面とWEBのハイブリッドの講義を行います。さらに、指導教員、各種委員会、医学教育企画室の活動を中心として一層の学生支援をいたします。今年の国家試験の成績は、保健学科、医学科ともに良かったです。保健学科は、看護師、保健師、助産師の合格率がいずれも100%でした。医学科も、新卒と既卒をあわせて133名が受験し不合格者は6名だけで(合格率95.5%)、全国80大学中19位で、過去10年間で最も良い成績でした。これらの結果は本学部の教育が優れていることを示唆していると思います。

 

4. 医学研究科・保健学科の研究の活性化

研究においては外部資金の獲得が必要不可欠です。そのために、各省庁、沖縄県、大学本部、企業等に頻繁に出向いて交渉し情報を入手したいと思います。臨床系の社会人大学院生は、仕事が忙しく、研究費も十分ではないため、研究がなかなか進まない状況にあります。その支援のため、4月から実験実習機器センターにおいてダイレクトシークエンスやゲノム解析などの研究支援を開始します。今後、研究支援体制をさらに拡充・強化していきます。2016(平成28)年に設立された先端医学研究センターは、令和4年度から始まる第4期中期目標・中期計画期間も引き続き発展するように、そして、全学的・恒久的な組織になるように取り組んでまいります。

 

5. 病院と一体となった医学部・医学研究科の発展

病院は1年前に医学部から独立した組織になりました。それを受けて医学部長の役割は変化し、病院と協調して医学部の管理運営を担うことになりました。そのため、 医学科長の皮膚科学講座 高橋健造教授および副医学部長の消化器・腫瘍外科学講座 高槻光寿教授には、臨床系講座の教授として病院との連携にも力を発揮していただきます。病院との協調性を大切にして医学部・医学研究科・病院が一体となって発展するように尽力して参ります。

 

最後に、『将来に希望を持てる、魅力ある医学部・医学研究科・病院』になるよう誠心誠意努力することをお約束し、私のご挨拶とさせていただきます。

2021年4月1日

琉球大学医学部長・大学院医学研究科長
筒井 正人