【重要:台風17号接近による延期のお知らせ】琉球大学大学院医学研究科入学者選抜試験について

保健学研究科特別プログラム(OKINAWA GLOBAL HEALTH SCIENCE )募集要項及び出願書類様式

OKINAWA GLOBAL HEALTH SCIENCE PROGRAM

①Okinawa Global Health Science Program

②Welcome to the Graduate School of Health Sciences

③Check list and Application form

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TEL:098-895-1053
Mail:igznyusen@acs.u-ryukyu.ac.jp

新任教授のご紹介~医学部保健学科 成人・がん看護学分野 照屋 典子教授~

令和元年6月1日付で、保健学科 成人・老年看護学講座の教授を拝命しました照屋典子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、琉球大学医学部保健学科卒業後、琉球大学大学院保健学研究科修士課程へ進学し、大学院修了後は、県立病院、総合病院等で10年間看護師、助産師として勤務いたしました。

平成16年、前任の砂川洋子教授より、母校で看護基礎教育に携わってみないかとのお声かけがご縁で、保健学科 成人・老年看護学講座の助手に着任しました。その後、砂川教授のもと、助教として学部教育や大学院におけるがん看護専門看護師養成、九州がんプロ養成プランによる臨床ナースの継続教育、大学間連携事業における共同教育システムの構築、一般市民への緩和ケアに関する普及啓発等、さまざまな教育、研究、地域貢献活動に関わらせていただき、貴重な経験や学びを得ました。

今の医療現場を取り巻く環境は、急速な少子超高齢化、医療技術の進歩、情報化社会の到来など、私が就職した30年前とは大きく異なり、医療の受け手側である国民のニーズも多様化・複雑化しています。

看護は、あらゆる年代の人々やその家族、地域社会を対象とし、健康の増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、その人の生涯を通して、最期までその人らしい生が全うできるように援助することを目的としています。どのような健康状態であっても、その人らしい“暮らし”を支えるために、看護職は「医療」と「生活」の視点からマネジメントし、保健・医療・福祉をつなぐ役割も担っています。これまで主流であった“病院で働くナース”から“地域で働くナース”へのパラダイムシフトによって、さまざまな現場で活躍できる看護職の育成が必須であると考えます。とくに、国民の2人に1人が罹患するがんにおいては、治療の複雑化・長期化に伴い、より専門性の高い看護の提供が求められており、島嶼を抱える沖縄県では、がん看護専門看護師のさらなる育成が急務とされています。この先10年、20年後を見据え、 “将来の保健医療分野のリーダーとなる人材育成”及び “質の高いがん看護に寄与し得る専門看護師育成”に取り組んでまいりたいと思います。

また、保健学科では “将来、国際医療の現場で活躍できる人材育成”を掲げております。フィリピン大学やチェンマイ大学等との国際交流協定を締結し、毎年、チェンマイ大学との学生間国際交流も活発に行っております。今後も国際交流や研究活動を通して、グローバルな視点をもつリーダー育成に力を注いでいきたいと思います。微力ではございますが、沖縄の看護、保健医療の質向上及び未来を担う人材育成に貢献できるよう努力する所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫のSTAT3タンパク恒常的活性化における臨床病理学的意義

琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学(第二内科)教授 益崎 裕章 及び 同大学院医学研究科 細胞病理学講座教授 加留部 謙之輔 らの共同研究チームは、悪性リンパ腫で最も患者数の多いびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)において、特にMYD88 L265P変異陽性もしくはEpstein-Barrウイルス陽性の症例ではJAK阻害剤が効果を示す可能性があることを明らかにしました。

本研究成果は第59回日本リンパ網内系学会(2019年6月27日~29日:出雲市民会館)で発表され、琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学(第二内科)医員 森近 一穂が総数150の発表のうち最もインパクトのある5演題に与えられる優秀演題口演賞を受賞しました。MYD88 L265P変異陽性もしくはEpstein-Barrウイルス陽性症例はDLBCL全体の約1/4に該当し、予後が悪い病型とされています。本研究の成果は画期的な治療法に繋がる可能性があるとして、注目されています。

幼若期の生活習慣が肥満感受性を高める脳内分子機構の発見

琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学(第二内科)教授 益崎 裕章 及び 福島県立医科大学 糖尿病内分泌代謝内科学 教授 島袋 充生 らの共同研究チームでは、幼若期のニコチン暴露によって決定される成人期肥満のマウス病態モデルを確立しその脳内分子機構を解明しました。

本研究成果は第27回西日本肥満研究会「肥満と糖尿病」(2019年7月20日~21日:九州大学医学部 百年講堂)で発表され、琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学(第二内科)助教 山崎 聡が若手臨床研究奨励賞を受賞しました。早期ライフステージの環境因子に焦点をあてた本研究はこれまでになかった新しい生活習慣病の予防・治療戦略の構築につながり、健康寿命の延伸に向けて画期的な成果として注目されます。

 

左から 京都府立医科大学 福井 道明 先生
西日本肥満研究会 創始者 大分大学 名誉教授 坂田 利家 先生
第27回 西日本肥満研究会 会長 行橋中央病院 病院長 梅田 文夫 先生
琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学山崎 聡 先生
西日本肥満研究会 代表世話人 宮崎大学 中里 雅光 先生
琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学益崎 裕章 先生

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 整形外科学講座 西田康太郎 教授~

皆さんこんにちは。令和元年7月に、縁あって琉球大学整形外科学教室の第3代主任教授に就任いたしました西田康太郎と申します。私は1992年に鳥取大学医学部を卒業し、神戸大学整形外科学教室に入局いたしました。研修の後、大学院での基礎研究の延長として1996年から3年半にわたってPittsburgh大学整形外科での留学生活を経験し、2001年から神戸大学整形外科に戻りました。神戸大学では脊椎外科を専門として医師あるいは研究者として研鑽を積んで参りました。このたび、初代茨木邦夫教授、第2代金谷文則教授が築いて来られた教室を引き継がせていただいたことを大変光栄に存じます。

 

整形外科は運動器の治療・研究を行う診療科です。運動器とは、我々の体を自由に動かすために必要な脊椎、四肢骨、関節といった骨格にはじまり、それを動かし支持する筋肉や靭帯と神経系から成り立っています。対象となる疾患は非常に幅広く、小児の発達障害や変形から高齢者の変性疾患まで広い年齢層にわたります。具体的には骨折や捻挫などの外傷やスポーツ障害、骨軟部の腫瘍性疾患から骨粗鬆症、四肢の関節障害から関節リウマチ、頚椎から骨盤に至る脊椎/脊髄障害から末梢神経障害まで実に多様な疾患が含まれます。手術手技に関しても、手の外科や脊椎硬膜内腫瘍などに代表される非常に繊細なmicrosurgeryから、骨接合、人工関節や脊柱変形矯正に代表されるダイナミックな手術まで様々な手術が存在します。高齢社会の到来により、健康上の問題なく日常生活を送れる健康寿命と、実際の平均寿命との乖離が大きな社会問題となっていますが、健康寿命を短くする最も大きな原因が運動器の障害です。このように整形外科のニーズは高まる一方であり、より多くの力を必要としています。

 

私達は運動器の治療を受け持つプロとして専門性を高め、さらに研鑽を積んでいく必要性に駆られています。そのために、まずは目の前の患者さんを治療できるよう、個々の医師の診療能力の向上が不可欠です。また、医師をとりまく環境や協力体制を整備し、チームとして結束できなければ個々の医師の力を発揮することはできません。大学病院としてのもう一つの大きな目標は、目の前にいない患者さんの治療にも貢献することです。個々の医師が直接治療できる患者さんの数はたかが知れています。現時点で目の前にいない患者さんのために、診療や研究から得た知見を可能な限り広くわかりやすい形で発信することが必要です。さらに未来の患者さんのために、新たな治療を開発し、次世代を担う優れた整形外科医を育成することも重要な責務と考えます。

 

日本最南端の沖縄には大いなる可能性を感じています。温暖な気候と美しい自然は多くの人々を惹きつけます。那覇空港には第2滑走路が整備され国際物流のハブ空港、アジアの玄関口としてさらに発展が見込まれています。今やハワイより多くの観光客が訪れるようになりそうで、海外からも多数の観光客が訪れています。観光の話ばかりではありません。高齢社会の中においても沖縄は、人口の自然増加率が国内で唯一増えている稀有な地域でもあり、いろんな意味で大きく成長が見込まれています。大学病院の移転計画や、最先端の医療設備も着実に整いつつあります。まずは沖縄で完結できる最高水準の医療を提供すること、さらに独自性のある医療を展開し最先端を目指すこと、そして世界へ、私たちの挑戦は今始まったばかりです。皆さんどうぞ宜しくお願いいたします。

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 衛生学・公衆衛生学講座 中村幸志 教授~

令和元年7月1日付で衛生学・公衆衛生学講座の教授を拝命しました中村幸志(なかむらこうし)と申します。琉球大学の一員に加えていただけたことを大変光栄に思います。

 

私は、自治医科大学を卒業後、郷里の滋賀県の病院や診療所で一般内科を中心にプライマリケアの診療に従事しました。全く想像もしていなかった現在の仕事に向けて歩み出すきっかけは、卒後5年目から勤務した診療所(一人医師)にて「疾病予防」「地域の人々(集団)」「組織的対策」「社会の中の医療」などへの関心が芽生えたことです。これらの言葉と関係がある公衆衛生学を学びたいと思い、勤務の傍ら地元の滋賀医科大学福祉保健医学講座(現公衆衛生学部門)の研究生となり、講座の柱であった循環器系疾患予防の疫学(一般の人集団を観察して、疾病発症率やその関連要因を探り、対策につなげること)を学び始めました。関心が高じて、へき地勤務の義務が明けた後に臨床を辞め、滋賀医科大学に移って本格的に疫学研究に従事しました。学位取得後に豪州The George Institute、金沢医科大学の類似の部門で循環器系疾患予防の疫学研究を深めつつ、公衆衛生学・疫学の教育の研鑽も積みました。直近の所属である北海道大学ではがん、母子、高齢者、基礎系分野との異分野融合の疫学研究にも参画し、研究の幅を広げることができました。いずれの大学でもよき指導者・同僚・研究スタッフにめぐり会えたおかげでここまで成長できたと感謝していますが、疫学研究はチームプレーで成り立っているところにおもしろさを感じています。研究フィールドである地域や事業所で課題を見出して研究に昇華させ、その成果を健康づくり事業などの実践に活かしてきたこともこれまでの活動の特徴です。

 

ご縁あって赴いた沖縄県で、環境・生活習慣と健康との関係に注目した研究と実践を展開し、その過程で公衆衛生を担う医師や他職種を育成し、この方面から「安心して暮らせるまちづくり」に貢献していきます。医学の中にはこのような分野があることを知り、興味を持って一緒に活動していただける仲間が増えることを願っています。

保健学研究科「論文博士の外国語試験」について

1.公示資料【PDF】
  2.事務手続き【PDF】

※入学試験の手続きではありませんので、ご注意ください。

医学研究科「論文博士の外国語試験」について

1.公示資料【PDF】
  2.事務手続き【PDF】

※入学試験の手続きではありませんので、ご注意ください。

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学講座 高槻光寿 教授~

本年7月1日付で消化器・腫瘍外科学(第一外科)の教授を拝命しました高槻光寿と申します。どうぞよろしくお願いします。

私は大分県の佐伯市上浦町という宮崎県との県境、人口2000名ほどの小さな町で生まれ育ちました。高校は佐伯鶴城高校という知る人ぞ知るスポーツの名門校で、広島カープの前監督である野村謙二郎氏が私のふたつ上の先輩で、私の同級生は大分県代表として甲子園ベスト8(!)でした。ちなみに私は柔道部でしたが、、、。沖縄は全くの初めての土地ですが、特に琉大周辺は私の故郷を思わせるような原生林や自然が多く、親近感を覚えております。

大学は長崎大学医学部に進学し、「病気の人を自らの“手”で治したい」という思いから外科医の道を選択しました。当時は現在のようなスーパーローテートによる研修期間はなく、就職と同時に専攻科を決めるシステムであり、移植・消化器外科に入局し、一般消化器外科の修練を積んでおりました。そして医師になって4年目に突然「長崎大学でも生体肝移植を始めるので、京都大学に勉強に行け」と言われ、当時から最も生体肝移植を施行していた京都大学移植外科に派遣され、世界的にも著名な田中紘一先生のもとで非常に厳しい指導をいただきました。当時の京都大学は全国から私のような立場で派遣されている若手医師が大勢おり、多忙ながらもワイワイと楽しく仕事しておりました。その後、おもに肝胆膵外科を専攻し、長崎大学で生体肝移植導入などに関わり、2001年(33歳)より今度は台湾の高雄長庚紀念病院外科に留学して2年間、みっちりと肝臓外科の手術を勉強しました。この施設にはアジアで初めて肝移植を成功させた陳隆肇先生がおられ、日本の医師免許で存分に執刀させていただけました。肝臓のみならずあらゆる手術症例が豊富で、非常に充実した留学生活でした。

長崎に戻ってからは、兼松隆之名誉教授や現在の江口晋教授の指導のもと、自ら手術をこなす一方で後進の育成に努め、臨床・研究・教育の実績が認められ、このたび縁あって琉球大学の指導教員となりました。人生では「よき師」「よき友」に恵まれることが重要です。与えられた環境でベストを尽くせば、自然とよい出会いに恵まれ、充実した人生を送ることができます。全く縁もゆかりもない土地ですが、残りの外科医としての人生を沖縄に捧げるつもりでやってまいりました。ぜひみなさんと沖縄の医療をさらに発展させていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和2年度 学生募集要項

令和2年度 大学院医学研究科

令和2年度 学生募集要項(修士課程)

令和2年度 学生募集要項(博士課程)

*詳細についての問い合わせ先*

大学院医学研究科
TEL:098-895-1032
Mail:igznyusen@acs.u-ryukyu.ac.jp

 

 

令和2年度 大学院保健学研究科

★学生募集ポスター【PDF】

令和2年度 学生募集要項(博士前期課程)

令和2年度 学生募集要項(博士後期課程)

【提出書類】
※学生募集要項を確認の上、以下の書類を提出願います。
※Excel又はWordで入力する場合は、ダウンロードして、入力・プリントアウト願います。

★入学志願票・履歴書・受験票・写真票・受験承諾書
(博士前期課程)Excel入力用
(博士後期課程)Excel入力用

★検定料振込書
(博士前期課程)Excel入力用
(博士後期課程)Excel入力用

★研究計画書・業績報告書・志願理由書・Letter of Recommendation
(博士前期課程)Word入力用
(博士後期課程)Word入力用

★入学試験出願資格認定申請書
(博士前期課程)Excel入力用
(博士後期課程)Excel入力用

★履歴書・志望理由書・論文一覧
(博士前期課程)Word入力用
(博士後期課程)Word入力用

★手書き用PDFデータ
(博士前期課程)
(博士後期課程)

 

*詳細についての問い合わせ先*

大学院保健学研究科
TEL:098-895-1053
Mail:igznyusen@acs.u-ryukyu.ac.jp

 

八重山のマラリア史—戦争マラリアとマラリア撲滅—の公開について

令和元年6月23日慰霊の日に、琉球大学医学研究科ウイルス学講座 斉藤美加 助教と酪農学園大学が共同製作したストーリーマップ「八重山のマラリア史—戦争マラリアとマラリア撲滅—」が公開されました。

八重山の戦争マラリアの悲劇から74年、八重山のマラリアが一掃されてから57年が経ち、当時を知る人は少なくなりました。我々は確実に生の声を聞ける最後の世代になります。先人たちの見聞きしたことを後世に残し、私たちが辿ることは、今だからとても大切なことに思えます。未来の八重山と世界の平和に向けて、この歴史を発信共有し、同時に次世代の蚊媒介生感染症対策に取り組んでいます。学校や生涯学習の教材として、是非ご活用ください。
 
八重山のマラリア史—戦争マラリアとマラリア撲滅—【別ページへ飛びます】

悪玉コレステロールを減少させる作用のある糖尿病治療薬を臨床試験で証明

医科学研究ポスター発表と優秀者表彰式について

平成31年4月15日、16日に医学科4年学生による「医科学研究ポスター発表」が医学部体育館で行われ、学生投票と教員投票により優秀者12名が選ばれました。
令和元年5月20日に医学部長賞1名、琉球大学医学科同窓会会長賞1名、優秀賞10名の表彰式が医学部長室で行われました。

(※医学研究とは、医学科3年次の学生が基礎系と臨床系の研究室に配属され、12月から2月まで3か月にわたり、指導教員の指導のもと1人1テーマの課題に向けて研究を行うプログラムです。)

 

ポスター発表の様子

医学部長賞授賞

球大学医学科同窓会会長賞授賞

集合写真

 

表皮ケラチノサイトの過剰増殖やがん化を抑制するメカニズムの発見

表皮ケラチノサイトの過剰増殖やがん化を抑制するメカニズムの発見【本学公式ホームページへリンクしています。】

令和元年度でいご会総の開催について(通知)

川の水から人獣共通感染症の病原体と保菌動物の候補を同時検出 ~レプトスピラ症予防に向けた環境DNA分析手法を開発~

川の水から人獣共通感染症の病原体と保菌動物の候補を同時検出 ~レプトスピラ症予防に向けた環境DNA分析手法を開発~【本学公式ホームページへリンクしています。】

新任教授のご紹介~大学院医学研究科 システム生理学講座 宮里 実 教授~

初めまして、平成31年4月1日付けでシステム生理学講座の教授を拝命しました宮里実と申します。平成最後、また令和元年、まさしく記念すべき年の就任を大変光栄に思っております。

私は、平成5年に本学医学科を卒業し、ただちに本学(母校)泌尿器科に入局しました。その後、25年にわたり泌尿器科医として臨床の外科医として診療にあたってまいりました。そういう私が、なぜ母校の基礎講座の教授になったか、まずそこから説明したいと思います。研修医時代は東京の小児病院(清瀬小児病院)で過ごしたのですが、そこで生涯の恩師と出会うことになりました。「10年先を見据えて過ごしなさい。」と叩き込まれました。また、こどもの先天性疾患を通して、病態(生理)に基づいて、10年、20年先を見据えて診療にあたる大切さを学びました。その後は、一泌尿器科医として泌尿器科の診療を一心不乱にこなしてきました。その中で、研修医時代に叩き込こまれたことを「座右の銘」として、知らず知らずのうちに「生理学」を追求してきたのだと思います。そのなかで、特に排尿生理に興味を持ちました。2006年から2年間排尿生理、薬理で有名な米国ピッツバーグ大学で遺伝子治療、排尿の新たな創薬開発の研究に携わりました。2009年から2年間東北大学でも臨床研究の幅を広げました。排尿生理を通して神経生理学を学び、25年という月日が過ぎたとき、臨床、研究はパフォーマンスの違いこそあれ、根幹にあるものは不変であるという感覚をもちました。

現役最後は母校、後輩のために過ごしたいという思いもいつしか芽生えておりました。そして、50歳を迎え、男子の本懐を遂げるべく、基礎講座への転身を決意致しました。とはいえ、臨床医であることに変わりはなく、二刀流で新たな生理学の境地を切り開きたいとも思っています。ノーベル医学生理学賞といわれるように、生理学は医学の根幹をなすものです。本学医学部を目指す高校生諸君がこのホームページを見て、何かを感じて頂けたら望外の喜びです。母校の後輩、また縁あって琉球大学へ集った学生、研究者の皆様とともに、医学の進歩に貢献したいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2019年度 就任の挨拶

この度は医学部長に信任していただき、誠にありがとうございます。今後2年もよろしくお願いいたします。大屋祐輔理事・附属病院長、医学部・医学研究科執行部とともに、医学部・医学研究科・保健学研究科の発展に寄与する所存です。

1.医学部及び同附属病院の移転について
平成31年度概算要求として内閣府から、沖縄健康医療拠点整備経費約59億円が措置されました。一昨年の10月から、基本設計に入り、医学部及び同附属病院移転整備基本設計が終了し、本年度から本格的に実施設計に着手しています。平成30年3月に、宜野湾市土地開発公社による琉大用地の先行取得が完了し、平成31年度より、買い戻し手続きを開始します。2025年を目処に、医学部及び同附属病院を宜野湾市(平成27年3月に返還されたキャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区))に移転することを目指しております。この医学部及び同附属病院の移転について、国が目指す国際性と離島の特性を踏まえた沖縄健康医療拠点に相応しいキャンパス整備を目指し、全学を挙げて取り組むため、皆さまのご協力をお願いいたします。

2.教育面について
医学科は、一昨年の12月に、日本医学教育評価機構(JACME)による外部評価を受審し、昨年11月1日付けで評価基準に適合しているとして認定されました。認定期は、2018年11月1日から2025年10月31日までとなります。本評価におきまして、改善の提言を受けた事項については、組織的に見直すとともに、教職員及び学生へフィードバックしていき、皆様とともに、毎年良い教育プログラムとなるよう改善につとめてまいりたいと思います。また、医学科6年次に係る共用試験臨床参加型臨床実習後OSCE(POST CC OSCE)をこの秋に開始します。この3月の医師国家試験合格率が全国平均をかなり上回り、皆様及び学生さんの努力の賜物であり、たいへんにおめでたいことです。医科学研究では、海外・県外に飛び出す学生も多く、優秀な発表をしており、今年度の発表も素晴らしいものがありました。
保健学科はクオーター制が定着し、それを利用して保健学科学生を公的資金で2週間の短期留学に送り出しています。また、遠隔授業・招聘授業による単位互換の開始を行なっています。今後は、附属病院看護部との協力体制の構築を図りたいと思います。
大学院および人材育成については、文部科学省補助金事業として、「臨床研究マネジメント人材育成」、多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン、実践力と研究力を備えた法医学者育成事業が進められています。その結果、定員を充足する大学院生を迎えることができました。保健学研究科では公衆衛生学コースの設置を考えていきたいと思います。

3.国際交流
保健学研究科では国際化を推進しています。フィリピン大学、チェンマイ大学との学生交流や国費外国人留学生(フィリピン、ラオス、インドネシア)の受入を行なっています。2月には、フィリピン大学、ラオス国保健省、台北医学大学、インドネシア・アイルランガ大学、マタラム大学との国際シンポジウムを開催しました。延生大学から客員教授を招聘しています。
医学研究科・医学科としては、昨年の9月にシンガポールの南洋理工大学から副学部長らが琉球大学を訪問し、来年度から臨床実習での交流が始まります。また、東京理科大学、台北医学大学と共催で昨年3月に第3回国際バイオメディカル・インタフェース・シンポジウムを沖縄で開催し、今年3月には第4回を台湾新竹市の国立交通大学で行い、育成医学の中西教授が発表されています。

4.研究について
基盤研究Aを始めとする多数の科学研究費補助金を獲得し、また、概算要求事業として、「亜熱帯島嶼の時空間ゲノミクス」、「沖縄県地域医療拠点形成に向けた先端医学研究センターの設置」が走っています。さらに、「沖縄バイオインフォメーションバンク冷蔵試料管理システム」が整備されました。また、沖縄県の先端医療実用化推進事業やAMEDの「難治性疾患実用化研究事業」「臨床研究・治験推進研究事業」AMED「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」、武田科学振興財団特定研究助成を活用しつつ整備を推進しています。今年度運営費交付金の一部を、産学連携等研究収入、寄附金などの教員一人当たりの額により、増減されています。医学部及び同附属病院の獲得額が一番多いのですが、皆様のますますのご尽力をお願いしたいところです。これらの外部資金の獲得等をもとに、クロスアポイントメント、人事交流を盛んにして、研究の底上げが必要になります。すでに、千葉大学からクロスアポイントメントで特命教授を採用し研究が始まっています。
昨年の優れた研究業績として、Blood, Cell Reports(内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座、いづれも筆頭著者), American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(薬理学講座、責任著者), Diabetes, Circulation(先進ゲノム検査医学講座、共著者), Science(人体解剖学講座、共著者)などがありました。今年度もまた、素晴らしい雑誌への掲載をお願いいたします。

昨年も述べましたが、教育、研究、診療環境の整備は、大事です。ハラスメントの無い教育現場、診療現場を保つことは重要な責務であると考えています。最後ではございますが、皆様のご多幸と健康を祈念し、また、医学部及び同附属病院の発展を祈願します

 

平成31年4月2日
琉球大学医学部長・医学研究科長 石田 肇

平成29年度 医学研究科 研究・教育業績評価 優秀者表彰式