(お知らせ)新型コロナ検査 一時利用停止期間について
2023年1月26日
(お知らせ)新型コロナ検査 一時利用停止期間について
いつも琉球大学医学部新型コロナ検査チームにご理解とご協力をいただきありがとうございます。
1月中(ただし土日祝日は検査不可)はPCR検査を通常通り実施しておりますが、2月の下記の期間、検査に使用しているP2実験室がある医学部RI実験施設が使用できないため、検査を医学部内で実施することができません。
【医学部新型コロナPCR検査利用停止について】
期間:2023年2月16日(月)~19日(木) 8:00~17:00(終日)の4日間
理由:外部業者によるRI施設法令適合点検のため
問い合わせはメールにてお願いいたします。
covidmed@w3.u-ryukyu.ac.jp
※各担当者および医学部RI実験施設へ直接電話による問い合わせは、お控えください。
琉球大学医学部新型コロナ検査チーム
医学部長・医学研究科長 筒井 正人
山城哲、原嶋奈々江
下記専用ページより、最新情報がご確認いただけます。

令和6年度 医学科第2年次特別編入学試験に係る選抜方法の変更について(予告)
(お知らせ)新型コロナ検査 一時利用停止期間と年末年始の検査休止について
2022年12月19日
(お知らせ)新型コロナ検査 一時利用停止期間と年末年始の検査休止について
いつも琉球大学医学部新型コロナ検査チームにご理解とご協力をいただきありがとうございます。検査で使用しているP2実験室がある医学部RI実験施設が下記の期間使用できないため、新型コロナPCR検査を医学部内で実施することができません。
また、年末年始の大学休暇期間も休止いたします。
沖縄県の一般無料検査(PCR等)は12月以降も延長されて実施中です。お手数ではございますが、下記期間はお近くの無料検査所を予約のうえご利用ください。
https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kohokoryu/pcr-test/free-test/index.html
【医学部新型コロナPCR検査利用停止について】
期間:2022年12月20日(火)~23日(金) 8:00~17:00(終日)の4日間
理由:本学学内の法令消防点検および外部業者によるRI施設放射線管理機器類法令点検のため
【新型コロナPCR検査 年末年始の検査休止について】
休止期間:2022年12月29日(木)~2023年1月3日(月)終日
理由:本学冬季休業期間のため
問い合わせはメールにてお願いいたします。
covidmed@w3.u-ryukyu.ac.jp
※各担当者および医学部RI実験施設へ直接電話による問い合わせは、お控えください。
琉球大学医学部新型コロナ検査チーム
医学部長・医学研究科長 筒井 正人
山城哲、原嶋奈々江
新任教授のご紹介~大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座 山本和子教授~
はじめま
して、2022年10月1日付けで大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)教授を拝命しました、山本和子です。ヒトの重要な臓器である肺・消化管・肝臓、そして新型コロナウイルス感染症など全身感染症を専門とする内科学講座です。医学研究科では女性教授第一号となりますが、それに気負うことなく、琉球大学と沖縄県の医療・教育・研究の発展のため、精一杯尽力する所存です。
私は北九州市生まれ、博多・アメリカ(シカゴ)・佐賀育ちで、1999年に佐賀医科大学医学部を卒業し、国立国際医療研究センター病院の内科で初期研修を行い、医師としての一歩を踏み出しました。同院のエイズ・治療研究開発センターで感染症学の面白さに魅了されました。後期研修は長崎医療センターの消化器内科、肝臓内科で行い、内視鏡治療や超音波・血管内治療に興味をもちました。いずれかを専門とするか迷っていたら、同院の呼吸器内科の先生に人手が足りず短期間手伝ってくれないか、と声をかけられ、修練医として勤めたところ、疾患の幅が広く、感染症を診る機会の多い呼吸器内科を専攻とすることに決めました。私の進路は人と出会うタイミングによって導かれてきたように思います。長崎大学大学院で微生物と薬剤耐性の研究を行い2007年に学位を取得した後、長崎大学第二内科に入局しました。チームリーダーとして診療していた際に、肺感染症の重症化は微生物の病原性や抗菌薬の効果よりも、宿主免疫が重要であることに気が付き、免疫と感染症について深く学ぶために2009年より4年間アメリカ(ボストン)で研究留学を行いました。帰国後は長崎医療センターで感染症内科を立ち上げ、長崎大学第二内科で感染症班初の女性チーフを務めました。2020年よりコロナ診療に奮闘し、複数の介入研究を手掛けていた時に、このご縁をいただきました。
赴任してまだ日は浅いですが、沖縄県に1つの医学部で、3つの内科のうち1つを主宰する重責を感じています。沖縄はそのユニークな地理、歴史、生活習慣から、他にない学問を育む可能性を秘めています。またアジアのハブとなりつつあることから、日本に先駆けて新しい感染症が流入し、ダイナミックに医療へ影響を及ぼします。若人が夢を持って集い、リサーチマインド、国際感覚、ダイバーシティ感覚を身につけ、伸び伸びと育む教室を目指します。いつでも気軽に声をかけてください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年度保健学研究科特別プログラム(OKINAWA GLOBAL HEALTH SCIENCE )募集要項及び出願書類様式
8/25更新【医学研究科・医学部の教職員・学生の皆様へ】新型コロナPCR検査のご案内
医学研究科・医学部の教職員・学生の皆様へ
「琉球大学医学部新型コロナPCR検査チーム」専用ページが出来ました。
下記バナーから、最新情報をご確認いただけます。

2022年8月25日更新
●新型コロナ検査申し込み者への案内(第6報)
医学部新型コロナPCR検査チーム
第4回「琉大にぬふぁ星講座(医学部体験授業)」を行いました
令和4年8月9日・10日、沖縄県内の高校生17名を迎え、文字通り医学部を体験する企画、第4回「琉球大学にぬふぁ星講座(医学部体験授業)」を開催しました。本講座は、琉球大学グローバル教育支援機構の進める高大接続推進事業の柱としてアドミッションセンターの主催で実施されています。従来のオープンキャンパスとは別に、高校生に医学部の教育・研究活動を実際に体験してもらい、深く琉球大学医学部を知ってもらうことが狙いです。大学側としては、琉球大学医学部への進学希望者の掘り起こし、高校側としては医療従事者への適性の見極め、進学意欲の向上につながることが目標です。
新型コロナ感染症新規感染者数が沖縄県内で極めて高い水準ではありましたが、健康チェック、感染症対策を万全に行い、2日間のコースで実施しました。これまでは、医学科単独でしたが、今回からは保健学科との合同で行いました。さらに、日本トランスオーシャン航空(JTA)及び琉球エアーコミューター(RAC)からの航空券提供により、離島からは八重山高校、宮古高校に加えて久米島高校の学生が参加しました。参加者全員が、医学科、保健学科両方の講義・実習を体験し、3年ぶりにシミュレーションセンターでの一次救急体験に参加しました。昨年度から実施している医療倫理ディベートにおいても、活発な討論が行われました。なかでも、「医学部体験授業」に参加し、その後入学した3名の医学生を交えての懇談は非常に盛り上がりました。2日目の閉会式、筒井正人医学部長ご挨拶のあと、学生全員が2分ずつ感想を述べ、医学部長から全員に終了証が直接手渡されて終了となりました。「これまで経験したことのない2日間の体験」ならびに「進学への強い意欲」を述べる高校生が多く、当初の目的が達成されたと感じています。今後、高等学校との連絡を取りあって、より良い企画に進化させながら、継続していきたいと考えております。
最後に、この企画には、多くの医学研究科、医学部保健学科の教員、大学院生にご協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。


令和5年度 大学院医学研究科 学生募集要項
令和5年度 大学院医学研究科の学生募集要項を更新しました。
令和5年度 学生募集要項
令和5年度 大学院保健学研究科 学生募集要項
令和5年度 大学院保健学研究科の学生募集要項を更新しました。
令和5年度 学生募集要項
5/24更新【医学研究科・医学部の教職員・学生の皆様へ】新型コロナPCR検査のご案内
(2022年5月24日 更新)
医学研究科・医学部の教職員・学生の皆様へ
「新型コロナ検査申し込み者への案内(第5報)」をお届けいたします。
「新型コロナPCR検査チーム」が沖縄県から、新型コロナウイルス感染症の核酸検査(qPCR)を実施する検査所として正式に認可されました。これで、当検査チームにより新型コロナウイルス陽性と判断された場合、他検査所で再度検査を受ける必要がなくなりました。併せて当検査チームで「新型コロナウイルス感染症発生届」が出せることとなりました。
第5報の改訂ポイントは以下のとおりです。
(1) 内容の変更に伴い、QRコード及びURLを変更いたしました。
(第4報以前のQRコード、URLは使用不用となるため、削除いたします)
(2) 車での検査に加えて、条件によっては徒歩での検査も受けられるようになりました。
(1ページ目、3―(1)―(イ)参照)
(3) 検査結果が陽性となった場合の項目を改訂いたしました(3ページ目、6)。
検査対象者、検査方法については下記をご覧ください。
・新型コロナPCR検査のご案内(5月24日更新版)
・RI実験施設までのアクセス
・新型コロナウイルス検査陽性者の方へ
・新型コロナウイルス感染症陽性者との濃厚接触者に係る 待機期間(健康観察期間)等について(通知) [令和4年3月31日更新] (学内職第159号)
医学部長・医学研究科長 筒井正人
医学部新型コロナPCR検査チーム
副医学部長:原嶋奈々江、山城哲
新任教授のご紹介~大学院医学研究科 人体解剖学講座 木村亮介教授~

2022年4月1日付で人体解剖学講座の教授を拝命しました木村亮介です。琉球大学に赴任したのは2009年で、その頃1歳だった長女も中学校を卒業する歳になりました。今後とも、公私共々どうぞ末永く宜しくお願い致します。
医学部教育では、主に肉眼解剖学を担当します。琉球大学医学部では、現在、解剖学実習は1年次の後期に行われています。医学部生にとって、解剖学実習は基礎医学学習のハイライトの一つであり、貴重な体験です。ご献体された方々の尊いご遺志に感謝しながら、厳しくも楽しい解剖学実習となるよう努めて参ります。
研究の方は、自然人類学を専門として、ゲノムと表現型の両面から、ヒトの進化や多様性について研究しています。現生人類は、約20万年前にアフリカで誕生し、約5万年前からユーラシア大陸に拡散しました。さらに、ベーリング海峡を渡り、約1万2千年前には南アメリカ大陸の南端まで到達します。それまでの人類が進出できなかった極寒の地や島嶼地域にも、現生人類は進出することができました。そして、それぞれの地域の環境に適応するべく、身体的な特徴を発達させていきました。このようにして生まれたヒトの多様性を理解することは、ヒトが如何に様々な環境を克服してきたのかを知ることに繋がり、それは今後の医療のヒントになります。まさに温故知新です。新型コロナウィルスが猛威をふるっていますが、病原体への適応の歴史もヒトのゲノムに刻み込まれている可能性があるのです。
琉球列島では、約3万年前の更新世人骨が出土しています。その人たちは、どこからどうやって来たのでしょうか。現在の沖縄の人々との繋がりはあるのでしょうか。人類の進化と拡散に思いを馳せながら、日々、教育と研究をおこなっています。興味のある方は、気軽に遊びに来てください。
【研究成果】糖尿病治療薬による血液がん抑制効果の可能性 ~SGLT2阻害剤が超難治性の血液悪性腫瘍の増殖を抑える~
九州・沖縄地方における発症率が高い成人T細胞白血病(Adult T cell Leukemia. ATL)は進行が非常に早く、未だ決定的治療法がない超難治性の血液がんです。
琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)の仲地佐和子博士(血液グループリーダー)、岡本士毅博士(研究グループリーダー)、益崎裕章教授らの研究チームは がん細胞がブドウ糖(グルコース)を貪欲に要求する現象に注目した新しいがん治療戦略概念, Metabolic Oncologyを提唱し、糖尿病治療薬を活用する新しいATL治療法の可能性を見出しました。
研究グループは腎臓の近位尿細管に局在するブドウ糖トランスポーターのひとつ、sodium glucose cotransporter 2(SGLT2)が急性増殖期のATL細胞にも多量に発現していることを発見しました。そこで、尿糖排泄を促進し血糖値を下げる糖尿病治療薬として汎用されているSGLT2阻害剤を急性期のATL細胞に作用させると、がん細胞の細胞増殖周期が止まり、がん細胞の増殖が50%以上も抑制出来ることがわかりました。糖尿病治療薬を巧みに活用して、糖尿病とは直接の関係がないものの、進行の早い超悪性ATL細胞の増殖を遅らせるというユニークな治療法の樹立が期待できます。
本研究成果は2022年3月31日に国際医学誌Biomedicine and Pharmacotherapy (インパクトファクター:6.53点)にオンライン掲載されました。
<論文情報>
論文タイトル:Impact of anti-diabetic sodium glucose cotransporter 2 inhibitors on tumor growth of intractable hematological malignancy in humans
「ヒト難治性血液悪性腫瘍の増殖抑制に対するSGLT2阻害剤のインパクト」
雑誌名:Biomedicine & Pharmacotherapy
著 者︓Sawako Nakachi、Shiki Okamoto、Keita Tamaki、Ikumi Nomura、
Mamiko Tomihama、Yukiko Nishi、Takuya Fukushima、Yuetsu Tanaka、
Satoko Morishima、Minako Imamura、Shiro Maeda、Masato Tsutsui、
Masayuki Matsushita、Hiroaki Masuzaki
DOI番号︓https://doi.org/10.1016/j.biopha.2022.112864
アブストラクトURL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0753332222002530?via%3Dihub
医学部・琉大病院ロゴマークについて






(デザイナーより)
「デイゴ」と琉球の頭文字「R」をモチーフにデザインしました。デイゴは沖縄県の花であり、また、花言葉には「生命力」が含まれ、医療機関の象徴としてふさわしいものと考えました。花びらの一枚において、裏と表がひるがえっているのは、「継続」を象徴しており、途切れることなく研究と医療行為が繰り返される大学病院の存在をイメージしております。また、上向きの雄しべによって、沖縄の華やかさ、生命の力強さを表現しました。
オレンジ色のデイゴマークをオリジナルとし、医学部・病院それぞれにカラーバリエーションを全7色、文字配列は全5種類ございます。
下記Zipファイルよりダウンロードいただけます。
医学部ロゴマークダウンロード.zip
琉大病院ロゴマークダウンロード.zip
担当:企画課企画係
Eメール:kkikaku@acs.u-ryukyu.ac.jp
令和4年度新入生オリエンテーション等の日程について
以下のとおり、令和4年度新入生オリエンテーション等の日程について、お知らせします。
琉球大学公式HPにも最新情報を掲載しますので、ご確認ください。
【令和4年4月4日(月)】
1.医学科オリエンテーション
時 間:11:00~12:00
場 所:基礎講義実習棟(101・104講義室、202実習室)
出席者:新1年次、学士編入学生
※オリエンテーション終了後に履修登録についての説明会を予定
2.医学科学士編入学オリエンテーション
時 間:12:00~12:30(11時からの医学科オリエンテーションから引き続き)
場 所:がじゅまる会館3階 セミナー室
3.保健学研究科オリエンテーション
時 間:13:00~
場 所:保健学科棟210講義室
4.医学研究科オリエンテーション
時 間:14:00~
場 所:臨床講義棟2階大講義室
5.保健学科オリエンテーション
時 間:15:00~16:00
場 所:保健学科棟(208・210・213講義室)
※オリエンテーション終了後に履修登録についての説明会を予定
【令和4年4月5日(火)】
1.令和4年度琉球大学・大学院入学式
時 間:10:00~11:00
場 所:沖縄コンベンションセンター展示棟
出席者:令和4年度新入生のみ
※出席者は事前登録が必要です。詳細については、琉球大学HPをご覧ください。
2.医学科新入生の保護者と教員との懇談会
中止
3.保健学科新入生の保護者と教員との懇談会
日 時:令和4年4月5日(火)17:30~18:30
出席者:保護者及び保健学科教員
ZOOMによるWEB開催
※ID・パスワードは郵送にてお知らせします。
※懇談会終了後、引き続きWEB(ZOOM)により、「保健学科後援会総会」を開催。
担当:学務課学生支援係
TEL:098-895-1055
Eメール:igzgaksien@acs.u-ryukyu.ac.jp
令和5年度医学部医学科第2年次特別編入学(学士入学)募集要項
2022年 医学部長年頭の挨拶

皆様、新年明けましておめでとうございます。
新年を迎えるにあたり、昨年の医学部・医学研究科の活動を振り返り、今年の抱負を述べさせていただきます。
1. 医学部創立40周年
本医学部は1979(昭和54)年に設置され、2年後の1981(昭和56)年から学生の受け入れを開始しました。学部創立は学生の受け入れ時から数えるそうで、今年度は医学部創立40周年にあたります。
これまでに医学部が輩出した卒業生数は医学科3,487名、保健学科2,392名におよびます。保健学科は医学科よりも歴史が古く、前身の琉球大学保健学部が1969(昭和44)年から学生の受け入れを始めていて、それを含めると保健学科の卒業生数は2831名です。本学部の卒業生は、沖縄県の医師数および臨床検査技師数の約4割を、そして、沖縄県内看護系3大学(琉球大、県立看護大、名桜大)の教員数の約7割を占めるまでになっています。
2. 人事
医学研究科では、昨年4月、生化学講座に黒柳秀人教授を、救急医学講座に梅村武寛教授をお迎えしました。また、昨年7月、放射線診断治療学講座に西江昭弘教授をお迎えしました。保健学科では、戦略的ポスト再配分において2つのポストを獲得し、今年4月、在宅・慢性期看護学分野に関口浩至准教授をお迎えする予定です。また、病態検査学講座に助教を採用する予定です。
上原キャンパス事務部においては、昨年4月、鈴木極学務課長、仲本律雄企画課長、崎山英樹管理課長、および仲里隆司医事課長をお迎えしました。
3. 教育
昨年の医学科の医師国家試験の合格率は過去10年間で最も良い成績でした。新卒と既卒を合わせた合格率は95.5%で、全国80大学中19位でした。また、保健学科においても、看護師、保健師、助産師の国家試験の合格率はすべて100%でした(新卒のみ、既卒は受験者なし)。臨床検査技師の国家試験の合格率も全国平均とほぼ同等の77.8%でした(新卒のみ)。素晴らしい結果です。
4. 研究
昨年は医学部・医学研究科において沢山の研究成果が発表されました。先進ゲノム検査医学講座の前田士郎教授、松波雅俊助教らの研究グループは、沖縄県、内閣府、および文科省の支援を受けて、宮古諸島の住民が3つの異なる遺伝集団に分類されることをゲノム解析によって明らかにしました。狭い地域の住民において複数の遺伝集団が存在することを示した世界初の成果です(Mol Biol Evol 2021, IF 16.240)。
ゲノム解析によって明らかになった宮古諸島の人々の由来(本学公式HP)
また、形成外科学講座の清水雄介教授らは、沖縄県およびAMEDの支援を受けて、ヒト組織を企業に提供する審査体制(産業利用倫理審査委員会)を学内に構築しました。日本初の成果です。このことにより日本における再生医療等製品の開発が飛躍的に進展することが期待されます。
製薬企業へのヒト組織提供 日本初の「琉球大学産業利用倫理審査委員会」による承認 難病に対する再生医療等製品の開発加速へ(本学公式HP)
5. 地域貢献
千原キャンパスにおいて昨年8月と9月に行われたCOVID-19ワクチン接種では、医学部・医学研究科・病院から延べ296名を派遣し支援を行いました。近隣の大学もワクチン接種の対象でしたが、接種を受けた沖縄国際大学、キリスト教学院大学、および沖縄県立芸術大学からは感謝の言葉をいただいております。また、沖縄県新型コロナウイルス感染症対策本部や専門家会議への参画、沖縄県COVID-19ワクチン接種の支援、並びに保健所業務の支援などを行いました。
6. 移転
医学部と病院の宜野湾市西普天間地区への移転計画は順調に進捗しています。医学部の開学日および病院の開院日は、3年後の2025(令和7)年初頭を予定しています。病院棟は建設工事が進行中で、医学部棟は今年8月頃から建設工事が始まる予定です。
最後に、抱負を述べさせていただきます。私は、本医学部・医学研究科がさらに発展するように、今年も誠心誠意尽力してまいります。教職員の皆様には、自分の職場に誇りを持って、元気で、楽しく働いていただければ幸甚でございます。新しい年が皆様にとりまして輝かしい一年になりますことを衷心より祈念申し上げ、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
2022(令和4)年1月4日
琉球大学医学部長
琉球大学大学院医学研究科長
筒井 正人
2022年度保健学研究科特別プログラム学生募集要項について
保健学研究科の修了生らの論文が、日本学校保健学会「学会賞」を受賞
本学大学院保健学研究科の修了生で,現在,琉球大学教育学部附属小学校養護教諭として勤務している我部杏奈氏らの論文が,日本学校保健学会「学会賞」を受賞しました。
2021年11月5日~6日に愛知県で開催された日本学校保健学会第67回学術大会(Web開催)において,表彰式および受賞講演が行われました。
当該論文は,学会誌「学校保健研究」に掲載された原著論文で,書誌情報は次の通りです。
著者名:我部杏奈(保健学研究科修了生),高倉実(保健学科疫学・健康教育学分野教授),宮城政也(教育学部教授),喜屋武享(医学部客員研究員)
論文タイトル:小学生の永久歯齲蝕と社会経済因子および学校給食後の歯みがき時間設定状況との関連.
学術誌名:学校保健研究 2020;62(1):4-10.DOI:10.20812/jpnjschhealth.62.1_1
日本学校保健学会賞は,学校保健領域における学問水準の向上を図ることを目的として,学校保健研究として示唆に富む優れた論文の著者に対して授与されるもので,前年度の学会誌に掲載された論文から1編のみ選出される名誉ある賞です。
学会賞選考委員会は以下のように推薦理由をあげています。
「本研究は,小学生の齲蝕がその児童の社会経済因子等とどのような関連があるかを検証した調査研究である。学校現場での調査が難しい健康格差の問題に正面から取り組んで,先行研究で示唆されている知見をあらためて検証・証明するとともに,今後,学校保健現場での応用が期待できる新たな知見も提示している。論文の展開は論理的であり,分析方法やその手順も妥当である。選考委員の評価では,研究の論理性に対する評価が高く,今後の発展性,学校保健分野への貢献度も最上位として評価された。これらの評価の結果,本評価委員会は一致して,学会賞にふさわしい論文と判断した。」
第3回「琉大にぬふぁ星講座(医学部体験授業)」を行いました
10月23日、24日の2日間、十分な感染症対策を施し、沖縄県内の高校生を招いて「琉大にぬふぁ星講座(医学部体験授業)」を実施しました。これまでの2回は、5日間の日程で30名を上限としていましたが、コロナ禍のため、2日間、15名に絞って行いました。
体験内容は、模擬授業、実習、医療倫理を考えるグループ討論、OB/OGとの懇談で構成しました。
模擬授業では、整形外科学講座 西田教授と、感染症・呼吸器・消化器内科学講座 金城助教による講義が行われました。実習は午前・午後の2回に分け、PCR法を用いた血液型の解析(先進医療創成科学講座 山下教授、生化学講座 黒柳教授、医化学講座 海川准教授担当)と光学顕微鏡による人体組織の観察(分子解剖学講座 高山教授、清水准教授担当)を実施しました。医療倫理に関しては、琉球大学病院 地域・国際医療部 金城隆展先生ご指導の下、テレビの報道番組で紹介された事例を用いて、ディベート形式の討論を行いました。そして、OB/OGとの懇談会では、医学部体験授業を経験して医学部医学科に入学した学生3名と交流しました。講座の最後に受講者全員が感想を述べ、筒井医学部長から終了証が手渡されました。
はじめの会では、かなり顔がこわばっていましたが、実習などが進むにつれて緊張がほぐれ、積極的になっていく姿が非常に印象的でした。特に、医療倫理を考える討論では、全員がしっかりと自分の意見を述べ、高校生とは思えないレベルの高さに感動しました。
琉大にぬふぁ星講座(医学部体験授業)は、分子解剖学講座の高山教授、清水准教授を中心に企画し、グローバル教育支援機構アドミッション部門の山田副部門長を中心にして実施されました。




