新任教授のご紹介~医学部保健学科 国際環境保健学分野 米本孝二教授~
はじめまして。7月1日に保健学科国際環境保健学分野の教授を拝命しました米本と申します。教授就任のご挨拶として、簡単にこれまでの経験と今後の抱負を述べさせて頂きます。
私は2003年に九州大学大学院数理学府にて数理統計学の研究で数理学の博士号を取得後、九州大学が1961年から続けている疫学研究である久山町研究の研究員に採用いただきました。久山町研究室は教育システムがしっかりしており、私も最初は生物統計学や疫学について学ばせて頂き、その後、生物統計手法の研究、疫学研究、ゲノム疫学研究など幅広く経験させて頂きました。そして疫学研究の論文では、医学の博士号も頂きました。久山町研究は一般住民を対象とした観察研究であり、観察研究について非常に多くのことを学ばせていただきました。
2009年に久留米大学バイオ統計センターに異動し、そこではコンサルティングユニットの専任講師として、医学研究のコンサルティングを実施してまいりました。医学系の学会や大きな研究グループからの全国規模の調査の解析も担当しましたし、製薬会社からの依頼で、薬剤割り付けや独立モニタリング委員なども経験しました。もちろん、医学研究者からの統計相談も多数ありました。ここでは治験、臨床試験、臨床研究について多くの経験を積むことができました。
2017年3月に琉球大学医学部先端医学研究センターの特命教授に就任し、生物統計分野の分野長を拝命しました。沖縄バイオインフォメーションバンクや久米島デジタルヘルスプロジェクトに生物統計家として加わるとともに、生物統計・疫学公開講演会も実施してきました。
そしてこの度2018年7月1日付で、琉球大学医学部保健学科国際環境保健学分野の教授を拝命しました。今後も生物統計家として医学研究を支えていくとともに、教育者として優秀な研究者を育て、医学の進歩に貢献していけたらと思っています。何卒よろしくお願い申し上げます。