びまん性大細胞型B細胞リンパ腫のSTAT3タンパク恒常的活性化における臨床病理学的意義

琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学(第二内科)教授 益崎 裕章 及び 同大学院医学研究科 細胞病理学講座教授 加留部 謙之輔 らの共同研究チームは、悪性リンパ腫で最も患者数の多いびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)において、特にMYD88 L265P変異陽性もしくはEpstein-Barrウイルス陽性の症例ではJAK阻害剤が効果を示す可能性があることを明らかにしました。

本研究成果は第59回日本リンパ網内系学会(2019年6月27日~29日:出雲市民会館)で発表され、琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学(第二内科)医員 森近 一穂が総数150の発表のうち最もインパクトのある5演題に与えられる優秀演題口演賞を受賞しました。MYD88 L265P変異陽性もしくはEpstein-Barrウイルス陽性症例はDLBCL全体の約1/4に該当し、予後が悪い病型とされています。本研究の成果は画期的な治療法に繋がる可能性があるとして、注目されています。