邱 一泓さん(細菌学講座クラウディア先生指導)が審査委員長特別賞受賞

11月16、17日の2日間にわたって「グローバルサイエンスキャンパス(以下GSC)令和元年度全国受講生研究発表会」が、全国選りすぐりの高校生を集めて、東京の日本科学未来館において開かれました。

その中で、細菌学講座トーマ・クラウディア先生の指導で研究を進めて来ました開邦高校2年の邱 一泓(キュウ・イホン)さんが、「沖縄県における土壌からの病原性レプトスピラの分離」というテーマで発表し、審査委員長特別賞を受賞しました。

この賞は、文部科学大臣賞、JST理事長賞に続く第3位の賞です。(1)沖縄県に多い病気を取り上げ、地域性を強調した点、(2)環境問題の一環としての視点、(3)インキュベーション時間を間違えたことを新しい発見につなげた粘り強さ、そして(4)研究を自ら行った事がわかる自信に満ち溢れたプレゼンなどが評価されたものと思います。ご指導いただいたクラウディア先生、そして、その研究を支えてこられた山城哲教授をはじめ、細菌学講座の皆様のおかげとあいさつの中で述べていました。

グローバルサイエンスキャンパスは、JSTの高大接続事業の1つで、科学に強い興味を持ち、研究する意欲を持つ高校生を大学の教員が直接指導する企画です。若者の理科離れに歯止めをかけるとともに、将来の科学研究を支える有為の人材を育成することを目的としたプログラムです。琉球大学は昨年度事業が採択され、今回が全国集会最初のチャレンジになります。邱さんのほか、知念凛さん(開邦高校2年)、長島由奈さん(那覇国際高校2年)が、それぞれ理学部(中川鉄水先生指導)、医学研究科分子解剖学講座(清水千草先生指導)で研究を行い、本研究会で発表しました。知念さんは、優秀賞を受賞しました。

GSCは4年間のプログラムで採択されており、本年度が2年目になります。最初の発表で2名の受賞者を出したということで、幸先良いスタートとなりました。まもなく、二期生の配属が決まります。医学研究科でも数名の高校生が研究を行う予定で、次年度は更なる受賞が期待されます。

前列右から3人目:邱一泓さん

前列右:邱一泓さん、後列右から3人目:長島由奈さん

前列右:邱一泓さん、後列右から3人目:長島由奈さん