福島卓也教授らの共同研究チームによる研究成果が、血液学の学術雑誌「Blood Advances」誌に掲載されました。

福島卓也教授(血液免疫検査学分野)らと日本電気株式会社(NEC)との共同研究チームによる研究成果が、血液学の学術雑誌「Blood Advances」誌に掲載されました。

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成人T細胞白血病診断の新規バイオマーカーの発見 ~可溶性tumor necrosis factor receptor 2の上昇を発見~

<概要>
◆沖縄HTLV-1/ATLバイオバンク試料を用いて血漿タンパク質の網羅的発現解析を行い、HTLV-1キャリアとATL患者との間で比較検討し、ATL患者において可溶性腫瘍壊死因子レセプター2(可溶性TNFR2)が著明に上昇していることを見出した。
◆これまでATL患者で上昇する血漿タンパク質がいくつか見出されているが、より鋭敏かつ正確にATLの発症を診断する血漿タンパク質を発見した。
◆HTLV-1キャリアからATL発症の早期診断法の開発は、ATLの治療成績向上に向けて重要である。また治療反応性を鋭敏に示す可能性もあり、今後予後予測のマーカーとなるか検討する。