先進ゲノム検査医学講座の今村美菜子准教授が 2020年度の日本糖尿病学会女性研究者賞を受賞

琉球大学大学院医学研究科 先進ゲノム検査医学講座の今村美菜子准教授が、2020年度の日本糖尿病学会女性研究者賞を受賞しました。

一般社団法人日本糖尿病学会は、糖尿病学の進歩・発展を図る目的で設立された17,000名を超える正規会員を有する学会であり、女性研究者賞は2019 年度から 2023 年度までの 5 ヵ年間に限り制定され、糖尿病に関するとくに優秀な研究業績を挙げた女性会員1名に贈呈されるものです。

受賞の対象となった研究題目は「ヒトゲノム解析研究による2型糖尿病および糖尿病合併症の病因解明と新規治療法探索」です。今村准教授は、ゲノムワイド関連解析(GWAS)というヒトゲノム解析手法を用いて2型糖尿病や糖尿病合併症の遺伝要因と関連するヒトゲノム領域を複数発見し、これらの研究成果を応用した疾患の遺伝的リスク予測法や2型糖尿病の新規治療法の開発にも取り組んできました。また、琉球大学医学部が推進する「沖縄バイオインフォメーションバンク事業」の一環として、沖縄県民の健康長寿復活を目指した生活習慣病のゲノム研究にも精力的に取り組んでいます。これらの研究業績および活動が評価され、今回の受賞となりました。

2020年5月に開催予定であった第63回日本糖尿病学会年次学術集会(会長:滋賀医科大学 前川聡教授)において授与式および受賞講演が行われる予定でしたが、COVID-19感染拡大の影響を受けて学術集会は延期され、10月のWeb開催となりました。10月10日、滋賀県大津市の会場において、学会賞の授与式および受賞講演が十分な感染対策のもと関係者のみの少人数で催行され、受賞講演の様子は約1万人のWeb参加登録者に向けてLIVE配信されました。

 

今村准教授のコメント
この度は名誉ある賞を頂くことができ、大変光栄に思います。感謝の気持ちを忘れず、研究者として一層の精進を重ねるとともに、後進の女性研究者の活躍促進にも尽力してまいりたいと思います。

授与式 左 (前)日本糖尿病学会 門脇孝理事長 
中央 今村美菜子准教授
右 第63回日本糖尿病学会年次学術集会 前川聡会長

受賞講演の様子 座長 琉球大学医学研究科先進ゲノム検査医学講座 前田士郎教授

(*会場では常時マスクを着用しており、講演中および写真撮影時のみマスクを外しております。)