【研究成果】歯根の形態にEDAR遺伝子のアジア人特有タイプが関わることを明らかに ~歯根の形態形成の分子メカニズムを解明する鍵に~

琉球大学病院の片岡恵一助教、琉球大学大学院医学研究科の木村亮介准教授、石田肇教授、自然科学研究機構の藤田浩徳助教らの研究グループによる研究成果が、オープンアクセスの学際的電子ジャーナル「Scientific Reports」誌に掲載されます。

詳細はこちら【本学公式ホームページ】

<概要>
本研究では、1)コンピューター断層撮影(CT)画像を分析することにより、ヒトEDAR 370V/A多型と歯根形態との関連を明らかにしました。さらに、2)反応拡散モデルを仮定したコンピューターシミュレーションを実施することにより、EDAR多型が歯根形態を変化させるメカニズムを推定しました。
本研究は歯根形成の分子メカニズムについて理解を深めることに貢献します。

<論文情報>
論文タイトル:The human EDAR 370V/A polymorphism affects tooth root morphology potentially through the modification of a reaction-diffusion system
(和訳:ヒトEDAR 370V/A多型は反応-拡散系を調節することで歯根の形態に影響する)
雑誌名:Scientific Reports
著者名:Keiichi Kataoka, Hironori Fujita, Mutsumi Isa, Shimpei Gotoh, Akira Arasaki, Hajime Ishida, Ryosuke Kimura
DOI番号: 10.1038/s41598-021-84653-4
アブストラクトURL:
https://www.nature.com/articles/s41598-021-84653-4