【研究成果】グッピーは繁殖戦術によって配偶者認識の正確さを変える

琉球大学医学研究科の藤本真悟特命研究員、戦略的研究プロジェクトセンターの鶴井香織特命助教、農学部の辻瑞樹教授らの研究チームによる成果が国際的な学術雑誌「Ecology and Evolution」誌に掲載されます。

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<発表のポイント>
 ◆成果:「雄間の配偶者を巡る競争が同種雌/異種雌を見分ける能力の正確さを様々に進化させる」という予測を行動実験で実証しました。

◆新規性(何が新しいのか):グッピーの雄は、求愛と強制交尾という2種類の繁殖行動を使い分けますが、繁殖行動にかかるコスト(エネルギー・命の危険等)が大きいほど、正確に同種雌/異種雌を区別することを明らかにしました。

◆社会的意義/将来の展望:動物が何故、どのように種を識別するのかを理解することに役立ちます。また「異種への配偶行動」は種が絶滅する原因の1つとも言われており、本研究の成果は生物多様性保全にも貢献します。

 

<論⽂情報>
タイトル︓Alternative reproductive tactics in male freshwater fish influence the accuracy of species recognition
(和訳)グッピーのオスでは代替繁殖戦術によって種認識の正確さが異なる
雑誌名:Ecology and Evolution
著者名︓藤本真悟 1,4 * 鶴井香織1 * 勝部尚隆2 立田晴記2,3 辻和希(瑞樹)2, 3
 * Corresponding author
 1 琉球大学戦略的研究プロジェクトセンター
 2 琉球大学農学部/琉球大学大学院農学研究科
 3 鹿児島大学連合大学院連合農学研究科
 4 琉球大学医学研究科人体解剖学講座(現職)
DOI︓10.1002/ece3.7267
アブストラクトURL:10.1002/ece3.7267