新任教授のご紹介~大学院医学研究科 放射線診断治療学講座 西江 昭弘教授~


 はじめまして、2021年7月1日より大学院医学研究科 放射線診断治療学講座の教授を拝命しました、西江昭弘です。

皆さんは、放射線医療をどのように理解されているでしょうか? 放射線医療は大きく画像診断(単純X線、CT、MRI、核医学検査)、Interventional Radiology(血管造影や経皮的穿刺による治療)、放射線治療の3つの分野に分かれます。ほとんどの診療科の診断から治療に関わり、臨床医から相談を受けることも多いため、放射線科医は時にDr.’s Doctorとも呼ばれる診療を陰から支えるサポーター的存在と言えます。しかし、中には放射線科内で診断から治療まで完結する患者さんもおられ、また緊急血管造影で救命に携わったり、手術の困難ながん患者さんに放射線治療を行ったりなど、第一線での役割もあります。幅広い知識や思考、技術の習得が求められますが、やりがいも非常に大きく、また、画像診断、放射線治療機器の開発は日進月歩の勢いで進んでおり、決して飽きることがありません。
 琉球大学でもその進歩に並行するように、基礎的、技術的、臨床的な側面から多岐に渡った最先端の研究を行っており、当教室オリジナルの教育システム、各科とのカンファレンスや直接指導を通じて、診療・研究・教育が三位一体となった放射線医療を実践しています。

当教室は、常日頃から互いを気遣い、助け合えるアットホームな教室です。その強みを大事にしながら、診療・研究・教育上の問題点を積極的に抽出し自ら解決していける教室づくりを心掛けていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。