城間恵介先生(臨床研修センター2年目研修医)が第133回循環器学会九州地方コンペティションセッション(研修医セッション)で優秀賞を受賞しました。
2022年12月3日に第113回日本循環器学会九州地方会が開催されました(会長:甲斐久史教授 久留米大学医療センター循環器内科、廣岡良隆教授 国際医療福祉大学大学院)。日循九州地方会は、毎年6月と12月に開催され、九州・沖縄地区の循環器内科、心臓血管外科のみならず救急部やリハビリテーション部、薬剤部、その他基礎研究教室からも多くの参加者が集い、日々の臨床研究・基礎研究での成果が発表される歴史ある学会です。第113回学会はハイブリッド開催にもかかわらず、1000人を超える参加者が集い活発な議論が繰り広げられました。本学会では次世代の循環器診療を担う若い世代に早くから研究意識を高めてほしいとの願いから、初期研修医を対象とした研修医コンペティションセッションが設けられています。今回は27題の研究成果が報告され、審査が行われました。
城間恵介先生は胸部心臓血管外科(第二外科)講座の古川浩二郎教授、喜瀬勇也講師の指導の下、臨床研修で経験した症例報告を行いました。「多発外傷を伴った外傷性冠動脈解離に対して緊急CABGを行った一例」と題した演題では、稀な外傷性冠動脈解離に対して救命のみならず、全身の多発外傷にも配慮し重篤な合併症、後遺症なく退院に導くための治療プロセスを丁寧に説明し、かつ冠動脈解離の発症機序や、冠血行動態の不安定さについても先行論文から得た知識に独自の考察を交えてプレゼンしました。各領域の専門医、指導医からの質問にも的確に答え、深い議論が交わされたのが評価され、厳密な審査の上、上位2人に送られる優秀賞に見事選出、表彰されました。
(左から)城間恵介先生、古川浩二郎教授
(表彰式の様子)