血液免疫検査学分野

講座紹介:
保健学科 血液免疫検査学分野は、検査技術コースの一分野として、臨床検査技師に必須の知識、技能である血液免疫学の講義、実習を担当しています。臨床血液学、臨床免疫学の実習では、実際の臨床の現場で活躍する臨床検査技師を講師として招聘し、より実践に即した技術指導を行っています。
研究では血液内科学、その中で沖縄県が好発地域の一つである成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)に関する臨床研究、分子生物学的研究を行っています。また沖縄に豊富な亜熱帯生物資源に着目し、生理活性物質に関する研究を行っています。
これらを通して、沖縄県における保健医療を担う人材の育成、医療への貢献、健康の増進を目指し、教育・研究活動に邁進しています。
スタッフ紹介:
教授:福島 卓也略歴:1989年3月 長崎大学医学部卒業 1989年6月 長崎大学医学部原研内科 研修医 1990年6月 国立長崎中央病院 研修医 1991年6月 長崎大学医学部原研内科 医員 1992年9月 釧路北病院 1994年1月 国立がんセンター中央病院 医員 1996年4月 佐世保市立総合病院 副医長 1998年4月 長崎大学医学部原研内科 医員 2001年3月 長崎大学医学部原研内科 助教 2007年4月 長崎大学病院ガン診療センター 副センター長(併任) 2010年1月 長崎大学病院血液内科 講師 2012年4月 琉球大学医学部保健学科 教授
助教: 宮良 恵美略歴:1998年3月 琉球大学医学部保健学科卒業 2000年3月 琉球大学大学院農学研究科修士課程修了 2004年8月 鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程 単位取得の上退学 2004年9月 株式会社トロピカルテクノセンター
沖縄県地域結集型共同研究事業部 研究員2005年3月 博士(農学)取得 2006年12月 琉球大学医学部保健学科 助教
研究概要:
1)ATLに関する分子生物学的研究
2)ATLに関する臨床病態の解析
3)沖縄県のHTLV-1キャリアに関する疫学研究
4)aggressive ATLに対する同種造血幹細胞移植の有効性を検証するための多施設共同臨床試験
5)indolent ATLに対するアザシチジン+インターフェロン併用療法の有効性を検証するための多施設共同臨床試験
6)亜熱帯生物資源に含まれる生理活性物質の血液免疫学的作用に関する研究
○研究情報の公開(オプトアウト)
血液免疫検査学では国内外の保健科学に貢献できるエビデンスを発信するため、倫理委員会の承認をうけた臨床研究を行っています。
通常、臨床研究やゲノム研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施をします。臨床研究のうち、研究対象者等(患者さん等)への侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究や、余った検体のみを用いるような研究については、国が定めた指針に基づき、研究対象者等のお一人ずつから、必ずしも直接同意を得る必要はありませんが、研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。 このような手法を「オプトアウト」と言います。
オプトアウトを用いた研究は下記の通りです。なお、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までご連絡ください。
- 承認番号:1187研究課題:成人T細胞白血病(ATL)発症予測バイオマーカーの探索に関する臨床研究(観察研究)
- 承認番号:1169研究課題:宮古島・久米島におけるヒトT細胞白血病ウィルスⅠ型(HTLV-1)キャリアの分布およびHTLV-1遺伝子型分布パターン解析に関する横断研究
- 承認番号:994研究課題:ヒト造血器疾患における免疫担当細胞の解析
- 承認番号:985(変更2)研究課題:ペプチドワクチンを用いた成人T細胞白血病(ATL)免疫治療法の開発
- 東京大学倫理審査専門委員会 審査番号:21-405 研究課題:沖縄県におけるATL患者、HTLV-1キャリアのゲノム異常、遺伝子発現異常に関する研究
- 承認番号1726 研究課題名:成人T細胞白血病リンパ腫患者におけるHTLV-1プロウイルス型と治療反応性に関する研究
- お問合せ先:
- TEL:098-895-3331(内線2652)
- FAX:098-895-1433
- eMail:fukutaku@med.u-ryukyu.ac.jp