小児看護学分野

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小児看護学分野

講座紹介:

 当分野は小児看護学を専門領域とし、学部教育では母子看護学講座、大学院保健学研究科では人間健康開発学領域に属します。

当分野では現在、発達障がい児の看護、母子に関連した遺伝看護、子どもの睡眠に関連した研究に取り組んでいます。発達障がい児の看護については、親の会と交流を深め、平成25年10月から、母親・大学院生・学部生・教員による月例の勉強会を企画し、発達障がいに対する理解を深めています。遺伝看護については、2014年10月25日、26日に「第13回日本遺伝看護学会学術大会」が本学で開催されますが、その事務局および大会長を本分野で担当することになり、準備を進めています。学術大会の詳細につましては、日本遺伝看護学会のホームページをご参照ください。また、博士後期課程の学生による「稀な染色体構造異常症のある子どもの看護」に関する研究が、2014年度よりスタートします。子どもの睡眠については、3年前から学部生が卒業研究で調査研究を継続して行っています。

スタッフ紹介:

  • 助教:儀間 繼子
  • 技術職員: 上原 春香

研究概要:

これまでに取り組んできた看護研究は、主に障がい児看護・遺伝看護・児童虐待に関するもの(辻野)、県内小児の睡眠の実態および子どもの痛みへの看護(儀間)です。以下は、現在取り組んでいる主な研究内容です。

 

1.発達障がいのある子どもと家族への看護的支援

自閉症スペクトラム障がい(以下自閉症)のある子どもたちは、対人相互交流の障がいや言葉を中心とするコミュニケーション障がい、活動・興味の限局性等があるため、 他者との相互交流やルールに沿った行動が苦手です。そのため、 日々の生活においても多くの困難を抱えていることが報告されています。本研究室では自閉症を含む発達障がいに対する理解を深めるために、母親、児のきょうだい、保育士、看護職者、学生等を対象に、発達障がいのある児を取り巻く現状を他覚的に調査し、発達障がいのある児と家族への看護的支援について検討しています。(辻野)

 

2.先天異常をもつ子どもと家族への看護的支援

先天異常をもつ子どもの発達支援・育児支援には、遺伝看護の知識と実践能力が必要です。 特に稀な先天異常については、症状や生育歴など医学的情報が少なく、看護に関する知識や情報は皆無に等しい現状があります。本研究室では個々の先天異常について、発達と育児に関連した問題を丁寧に分析し、看護的支援方法の確立を目指しています。(辻野)

3.小児の睡眠に関する研究

沖縄県でもたびたび夜型社会の弊害が指摘されており、乳幼児連れの家族の夜間外出が見受けられますが、幼児期の睡眠習慣は児童期以降も継続します。さらに、親の睡眠配慮は子どもの睡眠にも影響することより、子どもの睡眠習慣形成には、親の睡眠への意識が関係することは容易に推察できます。そこで、沖縄県の3歳児の睡眠の実態と睡眠に対する保護者の意識(価値観や知識)を調査し、両者の関係等について検討しています。(儀間)

4.卒業論文、修士論文、博士論文テーマ

【卒業論文】

2013年度生

・「発達障がいに関する看護職者の理解の状況および発達障がい児(者)の看護に影響を及ぼす要因」(上間藤那)

・「沖縄県2市における3歳児の就寝時刻に影響を及ぼす要因」(神野真優)

・「原子力発電所の危険性に関する沖縄県の大学生の意識~第一報 対象の基本属性による

原子力発電所に対する認識の違い~」(神里千尋)

・「原子力発電所の危険性に関する沖縄県の大学生の意識~第二報 原子力発電所の危険度に対する認知との関連要因~」(伊波沙織)

2014年度生

・「知的・発達障がいのある人の就労・生活の実態と福祉との連携」(親富祖彰、狩野萌子)

・「発達障がい児に対する看護師の対応プロセス」(大城ほとり)

 

【修士論文】

・「発達障がいに対する看護職の意識と看護の現状」(鈴木ミナ子)

【博士論文】

・「妊娠期の栄養摂取状況が、児の出生体重および母乳分泌に及ぼす影響」(玉城陽子)

・「稀少な染色体構造異常症を対象とした看護的支援プラン構築に関する研究」(沓脱小枝子)

お問合せ先:
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FAX:098-895-1287
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