生化学

生化学ご紹介

講座名生化学
講座サイト生化学
スタッフ教授 山本 秀幸 : hideyuki@med.u-ryukyu.ac.jp

准教授 仲嶺 三代美
助教 鳥原 英嗣
技術専門職員 大城 邦子

概要

1. 神経細胞での細胞内情報伝達系の相互作用と神経細胞の分化や生存の制御機構

神経細胞内には、様々な細胞内情報伝達系を構成するタンパク質リン酸化酵素が豊富に存在します。これらのタンパク質リン酸化酵素が正常に機能することで、神経細胞の分化や生存が制御されていると考えられます。本研究では、神経細胞の分化や生存に関与する細胞内情報伝達系を、細胞膜上でのタンパク質分解反応との関連で解析しています。

2. 脳でのリボソーム機能の調節とシナプス可塑性

シナプス可塑性は記憶や学習などの脳機能の基盤となっています。シナプス可塑性の制御にはタンパク質リン酸化反応が関与しています。これまで主に、タンパク質リン酸化反応による短時間のシナプス可塑性の形成と維持機構について研究されてきました。
しかし、記憶の中・長時間の維持に関与するシナプス可塑性の分子機構については、明らかにされてはいません。本研究では、タンパク質リン酸化反応がリボソーム機能を調節することで中・長時間の記憶が維持されている可能性を検討しています。

3. Diamond-Blackfan 貧血症へのタンパク質リン酸化反応の関与

Diamond-Blackfan 貧血症は、先天性に赤芽球の分化が障害された遺伝性疾患です。
貧血が主症状ですが、全身性の様々な症状が知られています。本疾患は、リボソームタンパク質の遺伝子の変異により起こります。最も頻度が高いのは、 RPS19 とよばれるリボソームタンパク質の変異です。最近の私達の研究で、 RPS19 の機能がタンパク質リン酸化反応により調節されていることがわかってきました。現在、 RPS19 の遺伝子変異によるリン酸化反応の障害が本疾患の発症に関与している可能性を検討しています。

大学院での研究指導内容

・ 記憶、学習に関与するタンパク質リン酸化反応の研究
・ リボソームタンパク質の機能と遺伝子発現の調節機構
・ 視床下部ホルモンによる遺伝子発現調節機構
・ 神経細胞死へのタンパク質リン酸化反応の関与