がん看護専門看護師として患者さんと家族の思いに寄り添う

上間 美夕紀 上間 美夕紀
平成18年度 医学部保健学科卒業
平成20年度 大学院保健学研究科修了
公益財団法人がん研究会有明病院 看護部
私は、幼い頃に友人が白血病で入院したことがきっかけで看護師を目指し、そして大学で看護を学ぶ中でがん看護に興味を持つようになりました。さらに、がん看護領域を専門的に学びたいという気持ちから大学院へ進学し、がん看護専門看護師の教育課程を履修しました。そして6年の臨床経験を経て、がん看護専門看護師の資格を取得し、現在はがん研究会有明病院の緩和ケアセンターで勤務しております。
がんの患者さんは外来で病名を告知され、提示された治療の中から自分自身で治療に対する意思決定をしなければなりません。そんな時に、患者さんのこれまでの人生を理解し、患者さんにとって、よりよい治療を選択できるよう支援しています。また、がんと診断された患者さん、その家族、そして広く一般市民の方からのがんに関する相談支援を行っています。そこでは、私が患者さんに看護を提供するだけでなく、患者さんや患者さんを支える方々が、私に多くの学びを与えてくれるので、自分自身の成長にも繋がっていると思っております。
大学では、自分自身の看護師としてのキャリア開発について深く考える、とても大事な時間を過ごすことができたと感じております。これから看護師を目指す学生の皆様、看護を通して共に成長できることを楽しみにしています。