先進医療創成科学

先進医療創成科学ご紹介

講座名先進医療創成科学
講座サイト先進医療創成科学
スタッフ教授 山下 暁朗 : Akio Yamashita, Ph.D.

(e-mail:akyama21[at]med.u-ryukyu.ac.jp)
助教 高橋良明:Yoshiaki Takahashi, Ph.D. 
(e-mail:ytakah3[at]med.u-ryukyu.ac.jp)
助教 水口真理子:Mariko Mizuguchi, Ph.D. 
(e-mail:mizu[at]med.u-ryukyu.ac.jp)

※ ([at]は@に変えてください)

概要

English
私たちの体では、ナンセンス変異(タンパク質の翻訳が途中で終わってしまう変異)が存在するmRNAを積極的に分解排除する、mRNA監視機構を有し、正常なmRNAとタンパク質の発現を保証しています。一方で、この機構はがん抗原をコードする変異mRNAや、途中まででも機能を有するタンパク質をコードする変異mRNAも分解してしまいます。

私たちの研究室では、mRNA監視機構の活性が生体内で調節されるメカニズムを、特に細胞ストレスとの関係を中心に理解し、新たな希少遺伝性疾患治療、がん治療法の開発につなげています。また、RNA転写後制御機構であるmRNA監視機構の基礎研究で培った技術基盤を用いることで、様々な疾患の治療・予防法の開発につながる研究を展開することを目指しています。

 

【医学科1年生の皆さんへ】
琉球大学医学部医学科では、入学後すぐに高校生物の知識を前提とした「分子細胞生物学」の講義が始まります。どうしてもついて行けない方は、山下までメールしてください。基礎学習法をサポートします。

【大学院生・学振PD募集中】
本研究室では、臨床応用を見据えた基礎研究を行う、学振PD、大学院生、医師、研究生を募集しています。生物を学んでない分子生物学初心者、情報系学部出身者も歓迎します。医学科、保健学科学生の研究室参加も応援します。興味のある方はいつでもメールでご連絡ください。

大学院:琉球大学大学院 医学研究科
 令和3年度入学は令和2年8月上旬[1次募集]、令和3年1月中旬出願[2次募集]でした。
 令和4年度入学については、以下の「医学研究科」の所を確認してください。
 琉球大学 大学院入試情報

学振PD:日本学術振興会 特別研究員 募集要項
 令和4年度研究員電子申請:令和3年2月中旬~6月10日(木)17:00

 

大学院での研究指導内容

 本研究室では、分子生物学、生化学の考え方や手技を学び、学生の興味に合わせて、主体的に取り組めるよう、研究テーマを選びます。
【修士の学生】には、臨床応用を目指した基礎研究に取り組むことで、論理的思考を基に議論を行う力をつけられるよう指導します。また、学会参加をサポートします。
【博士の学生】には、さらに、英語でのプレゼンテーション、論文執筆、研究費申請を行う力をつけ、自立できる研究者となれるよう指導します。

 以下のような研究を行っています。臨床医、検査技師の方でも、自身の専門となる疾患・症例を新たな視点で研究することが出来ます。
 1. がん抗原発現制御を中心としたがん免疫賦活化法の開発
 2. mRNA監視機構の基礎研究と希少疾患治療法の開発
 3. 疾患関連遺伝子由来mRNA転写後制御の基礎研究と診断・予防・治療法の開発
 4. mRNA転写後制御をターゲットにした創薬プラットフォームの構築
 5. 血液系腫瘍の発がんメカニズム解明と診断・予防・治療法の開発