薬物治療学(協力)

薬物治療学(協力)ご紹介

講座名薬物治療学(協力)
講座サイト薬物治療学(協力)
スタッフ教授 中村 克徳 : nkatsu@med.u-ryukyu.ac.jp

概要

琉球大学医学部附属病院と連携し、医療現場に活用できる基礎研究および臨床研究を実践しています。 主に、以下の 3 項目の研究を重点的に推進したいと考えています。

1) 薬物代謝酵素や薬物トランスポータ・薬物受容体の遺伝子解析による個別化医療の研究。医薬品の適正使用のための調査研究。

2) 医薬品による副作用、特に肝障害や重症薬疹の予測法の臨床応用に関する研究。

3) 沖縄県の特徴を踏まえた地域医療に関する活動と研究。

臨床の場で実際に活用でき、沖縄県民に研究成果を還元できるような、臨床薬学研究および地域医療研究を目指しています。近年の高齢化社会の進展に伴い、医療現場では各医療従事者の専門性を生かしたより高度なチーム医療による治療が行われるようになってきています。この現状に対応するように大学卒業後の生涯教育を目的とした公開講座や研究会も活発に開催していきたいと考えています。病院や薬局に努める薬剤師など社会人大学院生も歓迎しています。

【大学院学生に対する教育】 臨床に基づいた研究を通して、薬学または医学研究者としての科学的な発想および創造性の啓発を図り、豊かな臨床知識と人間性を持った薬剤師・医師の養成に努めています。薬物治療学講座に所属する大学院生は臨床薬学・医療薬学の研究者・教育者、がん領域などの専門薬剤師、治験・臨床開発などの幅広い医療関連分野で活躍できる人材を養成することが想定されるため、大学内での教育研究に加えて、臨床現場での実践的な研究を遂行する意欲と問題発見・解決能力を養成することが必要です。これを実践するためにも病院・薬局・製薬会社・研究所との密接な連携を構築しています。学生個々の専門領域に関連する薬物療法のテーマを設定して、今後の医師・薬剤師・看護師等の医療人として役立つ医療薬学的な研究を進めています。

研究テーマは、以下のような薬物相互作用や遺伝子多型に起因する副作用発現など、臨床で起こる様々な問題を解決する研究を推進しています。

①  リツキシマブ投与によるインフュージョンリアクション発症メカニズムの解明

②  糖尿病治療薬のコンプライアンスに関する研究

③  ボリコナゾールによる肝障害に関する研究

④  睡眠薬による転倒転落事故のリスク因子に関する研究

⑤  沖縄県に特有な健康食品と医薬品の相互作用に関する研究

大学院での研究指導内容

◆博士課程前期
1) 薬物代謝酵素・薬物トランスポータ・薬物受容体の遺伝子解析による個別化医療の研究。
2) いわゆる健康食品と医薬品の相互作用回避のための調査研究。

◆博士課程後期
1) 薬物代謝酵素や薬物トランスポータ・薬物受容体の遺伝子解析による個別化医療の研究。医薬品の適正使用のための調査研究。
2) 医薬品による副作用、特に重症薬疹の予測・対処法の臨床応用に関する教育・研究。
3) 沖縄県の特徴を踏まえた地域医療教育・研究。