法医学

  • 講座一覧
  • 医学部TOP

ご遺族の皆様へ:

突然のご不幸に心よりお悔やみ申し上げます。亡くなられた方のご家族に対し、解剖およびその他の検査、また解剖後の手続きについてお伝えしたいことがございます。どうぞご一読下さいますようお願い申し上げます。

1)死体検案書について

原則的に、解剖終了時に死体検案書を発行いたします(役所提出用)。追加発行が必要となった場合には、死体検案書とともにお渡しした「ご遺族の皆さまへ」にある交付申請書を切取り、琉球大学医学部法医学教室まで、郵送でお送り下さい。確認のうえ、死体検案書等を発行します。

2)法医解剖について

法医解剖では、死因などの解明のため、血液を含む臓器の一部を採取します。これらの検体は、死因などの判断のため、必要に応じて検査に用いらせていただきます。

3)解剖後について

法医解剖は嘱託元が捜査機関であり、ご遺族からのお問い合わせの窓口は基本的に嘱託元の捜査機関となります。必ず、警察署など担当した機関の連絡先をお控え下さい。時に保険関係等で、当該機関から問い合わせがあることがあります。最終的な診断報告を捜査機関に行った後、その許可のもとで対応しております。場合によっては、診断報告が数ヵ月以上かかることもありますので、ご了承下さい。なお、保険関係の問い合わせは、ご遺族の承諾の下で回答を行います。

4)解剖時に採取・保存された検体に関して

法医解剖(司法解剖、調査法解剖、承諾解剖)では、死因など司法当局から嘱託された鑑定事項を解明するために、血液を含む臓器の一部を検体として採取します。これらの検体は後日、死因などの最終的な判断のために、必要に応じて実施する各種検査に用いらせていただきます。また保存した検体は、司法当局から嘱託された鑑定目的の他に、医学教育や医学研究のために使わせていただくことがあります。その際には、国が定めた倫理指針に基づき、琉球大学の倫理委員会の管理の下、個人が特定されないように匿名化した上で行います。また、解剖により判明する情報には医学の進歩、公衆衛生の向上、事故・事件の再発防止に貢献し得る貴重な知見や教訓が含まれています。そのため稀ではありますが、社会に還元する意義が特に大きいと判断した事例は、学会や学術専門雑誌に「事例等の報告」として、事例の概要、解剖所見、検査結果等を発表することがあります。事例報告を行う際には、死者及びご家族や関係者のプライバシーの保護、人権の擁護に最大限配慮いたします。

現在実施中の研究課題を「研究課題」のページにお示しいたします。これら研究や報告への協力を希望されないご家族は、協力を拒否できます。その場合には、大変お手数ですが、下掲の意思表示書を当教室あてにお送りいただきますようお願いいたします。研究にご協力いただけない場合でも、それによって不利益が生じることは一切ありません。その他、何か不明点がございましたら下記連絡先までお問い合わせください。

*意思表示書
*ダウンロード・印刷できない場合は、以下の項目を任意の紙に記載してFax、郵便またはメールでご送付ください。メールの場合は以下の項目をメール本文にご記載ください。
1.解剖時に保存された検体や情報を研究・症例報告に利用することについて、同意されない旨
2.亡くなられた方のお名前、生年月日
3.同意されないご意向を示された方のお名前
4.亡くなられた方との続柄
5.法医学講座から送付する確認書の、送付先ご住所(ご自宅など)
6.この文章を作成された年月日
受領後、記載いただいた住所宛に、1か月以内を目処に当講座より「確認書」を送付いたします。

【研究目的の使用に同意されない意思表示書の送付先】
下記の法医学講座お問い合わせ先までご送付ください。

お問合せ先:
琉球大学大学院医学研究科法医学講座
〒901-2720沖縄県宜野湾市字喜友名1076番地
tel: 098-894-5476
fax:098-894-5478
E-mai:houi(アットマーク)cs.u-ryukyu.ac.jp
※(アットマーク)を@に変更し、メール送信してください。